古文|成績UPの最短学習
①キホン → ②単語 → ③文法 の順で進めよう

STEP3:古文の文法

助動詞 → 係り結び → 活用 → 敬語…の順で“読める文法”を固める。

ここから本格的に問題を解こう

このすぐ下から演習パート。まずは 「⓪ 基礎用語」→「① 助動詞」の順がおすすめ。短時間でも効果が出ます。

【超大事】必ず理解:用言(動詞・形容詞・形容動詞)+主語の読み方

古文の文は、動詞・形容詞・形容動詞(= 用言)が中心です。用言は文の「述語」になり、ここが分かると文の意味が決まるので、まず最初に見つけます。

さらに古文では主語(だれが?)がよく省かれます。主語が書かれていなくても、文の合図から主語を補って読むのがコツです。

主語を補う3つの合図(まずはここだけ)

  1. 敬語の向き尊敬語は主語を高める/謙譲語は話し手側(自分・身内)を下げる。
  2. 主格の「の/が」 … 「A行く」「A行く」= A が主語(古文はが主格になることが多い)。
  3. 文末の形 … 係り結び(ぞ・なむ・や・か→連体/こそ→已然)や終止の言い切りで骨格を確定。

※ 用言(述語)→ 直前の活用形 → 助動詞の接続、の順で見ると主語も決めやすくなります。

【超短文の例で確認】文の中心(用言)→ 主語を補う

文:帝(みかど)、御覧
用言:御覧ず(尊敬語の動詞=「ご覧になる」)
主語:尊敬は主語を高める → が主語。
訳:帝がご覧になる。
文:御門(みかど)に参る
用言:参る(謙譲語の動詞=「参上する」)
主語:謙譲は話し手側を下げる → 主語は(私)
訳:(私は)御所へ参上する。
文:姫君出で給ふ
用言:出で給ふ(「出づ」+ 尊敬補助動詞「給ふ」)
主語:が主格(=現代語の「が」)+ 尊敬で姫君が主語と確定。
訳:姫君がお出ましになる。
文:こそ
用言:来れ(已然形)
主語:係助詞こそ→ 結びは已然形こそより前の「人」が主語・主題。
訳:人こそ来た(のだ)。
文:雨、降
用言:降る(終止形)
主語:自然現象は主語を書かないのが一般的(「雨が」まで書かないことが多い)。
訳:雨が降る。
  • まず用言=述語を見つける → 敬語・「の/が」・文末形で主語を補う。
  • 迷ったら、係り結び(ぞ・なむ・や・か→連体/こそ→已然)で結びを確認し、骨格を先に固める。

6つの活用形は「助動詞が続けられる形」を決める

古文には未然・連用・終止・連体・已然・命令の6形があります。
助動詞は、直前がどの活用形か(=接続)で続けられるかが厳密に決まります。

直前の形ざっくり役割ここに続く代表助動詞
未然まだ起きない前段ず/じ/む/まし/まほし/る・らる/す・さす・しむ
連用用言・助動詞・「て/たり」に連なるき/けり/つ/ぬ/たり(完了)
終止言い切りべし/まじ/めり/らし/なり(伝聞)※ラ変は連体
連体名詞を修飾(連体止め)なり(断定)など体言直前に置く語と相性
已然確定条件など已然+ばこそ已然結び
命令命令・指示(助動詞直結は少)

【各形のミニ例文】接続の見え方

未然:降らば、出でず。
解説:降ら=未然形+(仮定条件)/出で+(打消)。
訳:もし雨が降ったなら、出かけない。
連用:咲きて、香(か)高し。
解説:咲き=連用形+(接続助詞)。
訳:花が咲いて、香りが高い。
終止:人、山へ行くべし。
解説:行く=終止形+べし(当然・推量ほか)。
訳:その人は山へ行くはずだ/行くべきだ。
連体:咲く花、色うつくし。
解説:咲く=連体形で名詞「花」を修飾(=連体)。
訳:咲いている花は、色が美しい。
已然(いぜん):なれば、花咲く。
解説:なれ=断定「なり」の已然形(確定条件)。
訳:春なので、花が咲く。
命令:疾(と)く来よ
解説:来よ=命令形。「疾く」=早く。
訳:早く来なさい。
係り結び(おまけ):花こそ咲け
解説:係助詞こそがあると已然形に結ぶ(結び=咲け)。
訳:花こそ咲くのだ。

最初はこれだけ! 読み方3ステップ

  1. 述語(言い切り)を先に見つける … 文の骨格がわかる
  2. 直前の形(活用形)を見る … どの助動詞が続くか=意味が決まる
  3. 助詞と敬語の向きで主語を推定 … 「誰が何をどうした」を確定

【例文で3ステップ】

文:山へ行くべし
① 述語:行くべし(言い切り)。
② 直前の形:行く終止形 → 助動詞べしが続ける形。
③ 助詞・向き:が主題、二人称のなので、べしは「命令/当然寄り」に解釈。
訳:君は山へ行きなさい(行くべきだ)。
文:人なむ来る
① 述語:来る
② 直前の形:係助詞なむがある → 連体形に結ぶ(来る=連体)。
③ 助詞・向き:なむは強意。主語は「人」。
訳:(まさに)人が来る。

古文の文法は「部品の組み立て」

文はおおまかに、次の順でくっつきます。

動詞の語幹活用語尾助動詞助詞

例:行(語幹)+く(語尾)+べし(助動詞)+と(助詞) →「行くべしと」(行くのがよい/行くはずだ、など)

  • 用言(動詞・形容詞・形容動詞)… 形が変わる主役。述語になれる
  • 助動詞… 主役の後ろに付き、否定・過去・推量・断定などの意味を追加
  • 助詞… 語と語の関係のしるし(主語・目的・理由・条件 など)

接続とは?(助動詞が「どの形の後ろにだけ付けるか」の取り決め)

古文の助動詞は気分で付け替えられません。直前の語の活用形が決まっていて、その形にだけ続けられます。
つまり接続=助動詞の入口。入口を間違えると訳がズレます。

見分ける手順(超基本)

  1. 述語(言い切り)を先に見つける。
  2. 述語の直前の形(活用形)を確認。
  3. その形に接続できる助動詞だけを候補にする。
直前の形 ここに付く代表助動詞 ミニ例
未然形 ず・じ/む・まし・まほし/る・らる(受身・可能)/す・さす・しむ(使役) 行か/行か/見らる/書かしむ
連用形 き・けり(過去)/つ・ぬ・たり(完了)/けむ(過去推量) 読みけり/見たり/咲き
終止形(ラ変は連体) べし・まじ/めり・らし/なり(伝聞・推定) 行くべし/花咲くめり/鐘の声すなり
連体形・体言 なり(断定)/ごとし(比況) なり(体言)/咲く花のごと(連体)
已然形 (助動詞より已然+ばの確定条件が頻出) 行け、来(き)ぬ。
命令形 (助動詞直結は少なめ) 疾(と)く来よ

よくある勘違いQ&A

Q1. 活用は暗記だけ?
A. 丸暗記より「接続=助動詞の入口」という役割理解が先。
未然=否定・推量・使役受身系/連用=過去完了系、と役割ごとにその意味を覚えると早い。

Q2. 助動詞は意味が多すぎてムリ…
A. まず接続で候補を絞る → 主語・文末で訳を決める、の順番でOK。
例:べし(終止接続)は主語が1人称なら意志/2人称なら命令/3人称なら推量が基本。

Q3. ラ変だけ特別って?
A. ラ変動詞(あり・をり・はべり・いまそかり など)は、終止でなく連体に付く助動詞がある(伝聞「なり」など)。
終止=言い切りだが接続は連体扱いもある」…これだけ押さえれば十分。

古文の基礎用語 一覧

入試古文を読むうえで“絶対に知っておきたい”用語を、超やさしい説明+ミニ例でまとめました。困ったらここに戻ればOK。

用語 意味・ポイント
① 品詞・文の骨組み
「用言」とは? 活用して述語になれる語(動詞・形容詞・形容動詞)。まず最初にココを見つける。 行く/美し/静かなり
「体言」とは? 名詞など“ものの名前”の仲間(名詞・代名詞等)。連体修飾を受ける。 人/花/これ
「自立語」とは? それだけで文節の中心になれる語。名詞・動詞・形容詞など。 山/読む/高し
「付属語」とは? 自立語に付いて意味や関係を補う語(助詞・助動詞)。 を・に・と/ず・べし
② 活用と6形(助動詞の“入口”)
「活用」とは? 用言が文の中で形を変えること。直前の形で、後ろに付けられる助動詞(接続)が決まる。 書か/書き/書く/書く/書け/書け
「活用形」はいくつ? 6つ未然連用終止連体已然命令)。 未然+ず/連用+けり/終止+べし 等
「未然形」とは? まだ起きていない事柄の前段。ず・じ・む・る・らる・す・さす・しむなどが付く。 行か/書か
「連用形」とは? 用言・助動詞・「て/たり」に連なる形。き・けり・つ・ぬ・たり等が付く。 読みけり/咲き
「終止形」とは? 文を言い切る形。べし・まじ・めり・らし・なり(伝聞)が付く※ラ変は連体。 行くべし
「連体形」とは? 体言(名詞)を修飾する形。連体止めで文末にも来る。 咲く/美しき
「已然形」とは? 既に成立した事柄を受ける形。已然+ば=〜ので/〜とこそ已然結びにも。 春なば…/人こそ来
「命令形」とは? 指示・命令を表す形。 /行け
「語幹」とは? 活用しても変わらない中心部分。 +く/き…
「活用語尾」とは? 活用で入れ替わる末尾部分。 く・き・け
「接続(助動詞の〜)」とは? 助動詞がどの活用形の後に付くかの決まり。読み方は「述語→直前の形→付けられる助動詞」の順。 未然+ず/連用+けり/終止+べし 等
③ 意味ラベル(読解でよく出る)
「打消(うちけし)」とは? 否定(〜ない)。代表は(未然接続)。 行か
「推量」とは? 根拠にもとづき「〜だろう」と見積もる。時点別にむ(未来)・らむ(現在)・けむ(過去) /来らむ/来けむ
「断定」とは? 「〜だ」と言い切る。なり(断定)たり(断定)体言・連体に付く。 なり/僧たり
「比況」とは? 「〜のようだ」とたとえる。ごとし(連体・体言・の/がに付く)。 月のごとし
「伝聞」とは? 聞いた情報にもとづく判断。なり(伝聞)は終止接続(ラ変連体)。 鐘の声すなり
「詠嘆」とは? 「〜だなあ!」と感動を込める。けりの和歌用法など。 春は来にけり
「条件『ば』の違い」 未然+ば=仮定(もし〜なら)/已然+ば=確定(〜ので/〜と)。 降ら行かず/春なれば咲く
「係り結び」とは? 係助詞に呼応し文末の形が変わる。ぞ・なむ・や・か→連体こそ→已然 こそ/花なむ咲く
「ラ変動詞の特例」 終止接続の助動詞(べし・めり・らし・なり(伝聞)等)が、ラ変のみ連体形に付く。 「あり」→連体「ある」+べし
④ 動詞の活用の種類(見分けの合言葉)
四段活用 未然a・連用i・終止u・連体u・已然e・命令e とa→i→u→u→e→eで滑る。 /////
上二段活用 未然・連用=i/i。終止「〜く」、連体「〜くる」。 /起/起/起くる/起くれ/起きよ
下二段活用 未然・連用=e/e。終止「〜く」、連体「〜くる」。 /受/受/受くる/受くれ/受けよ
上一段活用 未然・連用は語幹そのまま、終止=語幹+ 見/見/見/見/見/見
下一段活用 上一段と同様。語幹+で終止。 蹴/蹴/蹴/蹴/蹴/蹴
カ変(来) 「来(く)」のみの特別活用。 こ/き/く/くる/くれ/こ(よ)
サ変(す) 「す・おはす」など。名詞+す で多用。 せ/し/す/する/すれ/せよ
ナ変(死ぬ・去ぬ) 二語のみの特別活用。 な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
ラ変(あり・をり・はべり・いまそかり) 存在・丁寧表現などで頻出。連体「ある」が要。 ら/り/り/る/れ/れ(例:あ
⑤ 形容詞・形容動詞の活用
形容詞(ク活用) 語幹+く/く/し/き/けれ/○。 ・高・高けれ
形容詞(シク活用) 語幹+しく/しく/し/しき/しけれ/○。 ありがたしく・ありがた
形容動詞(ナリ活用) なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ。 静かなり・静かなる
形容動詞(タリ活用) たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ。 堂々たり・堂々たる
⑥ 助詞・読解の合図
格助詞 語と語の関係(主語・目的・方向・理由)。 が・の・を・に・へ・と・より・から
係助詞 強意・疑問・係り結びを起こす。 ぞ・なむ・や・か・こそ
接続助詞 文と文のつなぎ(順接・逆接など)。 ば・ど・ども・て・に・を
副助詞 意味を添える(限定・強調など)。 のみ・ばかり・こそ・ぞ
終助詞 文末の感情・呼びかけ。 や・かな・なむ
主格の「の」 古文では主語の「が」と同じ働きが多い。 姫君出で給ふ
引用の「と」 発言・思考の引用。直後は終止が基本。 言ふ/思ふ
連体止め 名詞を省いて連体形で文を止める。余韻。 心細き(こと)
⑦ 敬語(主語を補うカギ)
尊敬語 主語を高める。主語が誰かの手がかり。 給ふ/おはす 等
謙譲語 話し手側を下げて相手を立てる。 参る/奉る 等
丁寧語 聞き手に丁寧(です・ます相当)。 候ふ/はべり 等
⑧ 表記の基礎
歴史的仮名遣い 現代と表記が違う読み。ゐ→い/ゑ→え/けふ→きょうなど。 をとこ→おとこ/やう→よう
音便 発音上の変化(連用形で多い)。 読みて→読んで 等
完全無料で古文の得点UP!
アプリ版で単語テスト・聞き流しもラクラク
≪ サイトトップへもどる