古文の歴史的仮名遣い|読み方のルール一覧と音便(イ音便・ウ音便・撥音便・促音便)
歴史的仮名遣いとは、古文で使われている仮名の書き表し方です。書かれている文字と実際の読み方が違う部分があり、ルールはそれほど多くありません。最初にルールを覚えておくと、古文を声に出して正しく読めるようになり、単語も覚えやすくなります。
歴史的仮名遣いの読み方ルール
| ルール | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| 語中・語末の「は・ひ・ふ・へ・ほ」 | わ・い・う・え・お | いふ→いう/思ひ→おもい |
| 「ゐ・ゑ・を」 | い・え・お | ゐる→いる/こゑ→こえ |
| 「ぢ・づ」 | じ・ず | はぢ→はじ/めづらし→めずらし |
| 「くわ・ぐわ」 | か・が | くわし(菓子)→かし |
| 「au」の音(あう・かう など) | 「ô」(おう・こう) | やう→よう/かうし→こうし |
| 「iu」の音(いう・きう など) | 「yû」(ゆう・きゅう) | うつくしう→うつくしゅう |
| 「eu」の音(えう・けふ など) | 「yô」(よう・きょう) | けふ→きょう/てふ→ちょう |
| 助動詞「む」など | ん | 行かむ→行かん |
「は行」のルールは語頭には当てはまりません(例:「はな(花)」はそのまま「はな」)。
音便の4種類
| 音便 | 変化 | 例 |
|---|---|---|
| イ音便 | 「き・ぎ・し」などが「い」になる | 書きて→書いて |
| ウ音便 | 「ひ・び・み・く」などが「う」になる | 思ひて→思うて |
| 撥音便 | 「に・び・み・る」などが「ん」になる | 死にて→死んで |
| 促音便 | 「ち・ひ・り」などが「っ」になる | 立ちて→立って |
撥音便の無表記
撥音便の「ん」は書かれないことがあります。「あなり」「ざなり」「あめり」などは、「あんなり(←あるなり)」「ざんなり(←ざるなり)」「あんめり(←あるめり)」の「ん」が表記されていない形です。助動詞の識別で問われるので注意しましょう。
