古文の完了・存続の助動詞|つ・ぬ・たり・り・けり(詠嘆)の意味と見分け方
完了の助動詞は、動作や作用が「完了した」「その結果が続いている」ことを表す語です。「つ・ぬ」は完了(〜た)、「たり・り」は完了・存続(〜た・〜ている)。さらに「つ・ぬ」は下に推量の語が続くと強意(確述:きっと〜)になり、訳し分けが入試で問われます。
完了・存続の助動詞の早見表
| 助動詞 | 意味 | 接続 | 活用の型 |
|---|---|---|---|
| つ | 完了・強意 | 連用形 | 下二段型 |
| ぬ | 完了・強意 | 連用形 | ナ変型 |
| たり | 完了・存続 | 連用形 | ラ変型 |
| り | 完了・存続 | サ変の未然形・四段の已然形 | ラ変型 |
| けり | 過去(伝聞)・詠嘆 | 連用形 | ラ変型 |
「り」の接続は、サ変の未然形・四段の已然形(「サ未四已(さみしい)」と覚える)です。
強意(確述)の「つ・ぬ」
| 形 | 訳し方 |
|---|---|
| てむ・なむ | きっと〜だろう・〜してしまおう |
| つべし・ぬべし | きっと〜にちがいない・〜できそうだ |
| てまし・なまし | きっと〜だろうに |
作例
本文雨降りぬべし。
訳きっと雨が降るにちがいない。
ポイント「ぬ」の下に推量の「べし」があるので強意。
詠嘆の「けり」
「けり」は過去(伝聞)のほか、和歌や会話文で、今気づいたことに感動する詠嘆(〜だなあ)を表します。
例 詠嘆(新古今和歌集・藤原定家)
本文見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ
訳見渡すと、(美しい)桜の花も紅葉もないことだなあ。海辺の粗末な小屋のあたりの秋の夕暮れは。

