やく

標準
現代仮名遣い:やく / 読み:ヤク
動詞・カ行四段活用
基本動詞 和歌

焼く/(心を焼く=思い焦がす・気をもむ)

📖 意味

  1. 1
    焼く・焼き払う・火にかける «中心義»火で焼く。現代語に残る。
  2. 2
    (藻塩〈もしほ〉を)焼く・製塩する «和歌»海人(あま)が海藻を焼いて塩を採る。恋の煙の比喩に。
  3. 3
    (心を焼く)思い焦がれる・気をもむ・(世話を)焼く・嫉妬する «要注意»「心を焼く」「胸を焼く」。

📜 出典・例文

来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩(もしほ)の身もこがれつつ。

来ない人を待つ(松帆の浦の)夕なぎの時に焼く藻塩のように、(わが)身も恋い焦がれていることだ。

──『新勅撰和歌集(百人一首)』
人のことに、心を焼く。

人のことに、気をもむ(思い焦がれる)。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「焼く」が中心で、「藻塩を焼く(製塩)」、比喩的に「心を焼く・胸を焼く(思い焦がれる・気をもむ・嫉妬する)」の意も。和歌では、海人が藻塩を焼く煙・その恋い焦がれるさまとともに詠まれる(「焼くや藻塩の身もこがれつつ」)。「こがる(焦がる)」と結びつく。現代語「世話を焼く・やきもち」に残る。

🧠 覚え方・ゴロ

藻塩も心も「焼(や)く」=思い焦がれる。

🏛 語源・成り立ち

「焼(や)く」。火で焼く意。心を焼く=思い焦がれる意へ。

🔗 関連語・対義語

こがる焦げる・恋い焦がれる もしほ藻塩(海藻を焼いて採る塩)

❓ よくある質問

Q. 「心を焼く」はどう訳す?

「思い焦がれる・気をもむ・(嫉妬で)やきもきする」と訳します。恋の思いで胸が焼けるように苦しむさま、また現代語「やきもち(嫉妬)」につながる意です。

🧩 確認クイズ

Q1. 「焼くや藻塩の身もこがれつつ」で「焼く・こがる」が表すのは?
A 恋い焦がれること    B 料理をすること    C 戦うこと    D 眠ること
Q2. 「心を焼く」の意味は?
A 思い焦がれる・気をもむ    B 心を鎮める    C 心を閉ざす    D 心を晴らす
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