うつくし

最重要
現代仮名遣い:うつくし / 読み:ウツクシ
形容詞シク活用
頻出 現代語と違う 感情語 枕草子

(小さいものが)かわいい・いとしい

📖 意味

  1. 1
    かわいい、いとしい 小さいもの・幼いものへの愛情。中心義で「美しい」ではない点が最重要。
  2. 2
    いつくしみ深い、立派だ 後世になると現代語「美しい」の意に近づく。

📜 出典・例文

うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするに躍り来る。

かわいらしいもの。瓜に描いた幼児の顔。すずめの子が、ねずみの鳴きまねをすると躍るように寄って来る様子。

──『枕草子・第百五十一段(うつくしきもの)』

⚠️ 識別・注意点

現代語「美しい」ではなく、古文では「(小さいものが)かわいい」。端正で立派な美しさを表す「うるはし」としっかり区別する(うつくし=愛らしい、うるはし=端正)。

🧠 覚え方・ゴロ

「うつくし」は“美しい”じゃなく、ちご(幼児)が「かわいい」。

🏛 語源・成り立ち

肉親をいとおしむ「うつくしむ(慈しむ)」と同根。身内への慈愛の心から「かわいい」の意になった。

🔗 関連語・対義語

うるはし端正で美しい・きちんとしている(区別語) らうたしかわいい・いたわってやりたい(類義) かなしいとしくてたまらない(類義)

❓ よくある質問

Q. 「うつくし」を「美しい」と訳すと間違いですか?

古文では主に「(小さいものが)かわいい・いとしい」と訳します。現代語の「美しい」に近づくのは後世で、入試では「かわいい」を第一に考えます。

Q. 「うつくし」と「うるはし」はどう違いますか?

「うつくし」は幼いものへの“かわいい”という愛情、「うるはし」は端正で立派に整った“美しい・きちんとした”感覚です。

🧩 確認クイズ

Q1. 傍線部「うつくし」の意味として最も適切なものは?
A 美しい    B かわいい    C 正しい    D 新しい
Q2. 「うつくし」と対比される、端正な美しさを表す語は?
A をかし    B あはれ    C うるはし    D いみじ
← 古文・古典合格メニューへもどる