うつ

標準
現代仮名遣い:うつ / 読み:ウツ
動詞・タ行四段活用
基本動詞 和歌

打つ・たたく/(心を)打つ・感動させる/(碁・砧を)打つ

📖 意味

  1. 1
    打つ・たたく・打ちつける «中心義»物にあてて打つ。現代語に残る。
  2. 2
    (心を)打つ・感動させる・強く印象づける 「あはれに心をうつ」。
  3. 3
    (碁・鼓・砧〈きぬた〉などを)打つ・奏する «和歌»「砧をうつ(秋の夜、布を打って柔らかくする=もの寂しい音)」。

📜 出典・例文

手をうちて、人を呼ぶ。

手を打って(手をたたいて)、人を呼ぶ。

──『例文』
夜寒(よさむ)に、砧(きぬた)をうつ音、もの寂し。

夜の寒さの中、砧を打つ音が、もの寂しい。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「打つ・たたく」が中心で、「(心を)打つ・感動させる」「(碁・砧・鼓を)打つ」の意も。「砧(きぬた)をうつ」は秋の夜に布を打って柔らかくする作業で、そのもの寂しい音が和歌に詠まれる。動詞の頭に付く接頭語「うち〜(うち笑む・うち眺む・うち見る等、語調を整え動作をやわらげる)」も頻出。現代語に残る。

🧠 覚え方・ゴロ

物も心も砧も「打(う)つ」——うつ。

🏛 語源・成り立ち

「打(う)つ」。物にあてて打つ意。接頭語「うち」にもなる。

🔗 関連語・対義語

うちいづ言い出す・口に出す きぬた砧(布を打つ道具・その音)

❓ よくある質問

Q. 「砧(きぬた)をうつ」とはどういう情景?

秋の夜、布を柔らかくしたり、つやを出したりするために、木や石の台にのせて槌(つち)で打つ作業です。その単調でもの寂しい音が、秋の夜長・旅愁・待つ心とともに和歌に詠まれます。

🧩 確認クイズ

Q1. 「砧をうつ音、もの寂し」の「うつ」の意味は?
A 布を打つ    B 布を織る    C 布を洗う    D 布を染める
Q2. 動詞の頭に付いて語調を整える接頭語は?
A うち〜    B こそ〜    C なむ〜    D だに〜
← 古文・古典合格メニューへもどる