とこなつ

標準
現代仮名遣い:とこなつ / 読み:トコナツ
名詞
和歌 掛詞 植物

常夏(ナデシコの別名)/いつも夏であること

📖 意味

  1. 1
    常夏(撫子の別名) 夏の間ずっと咲く花。かわいらしい花として愛される
  2. 2
    いつも夏であること 常に夏の気候であるさま

📜 出典・例文

とこなつの花、垣根に咲く。

常夏(撫子)の花が、垣根に咲く。

──『例文』
とこなつに床の塵をも払はばや。

常夏(=床)の塵を払いたいものだ(=あなたを待つ床を整えたい)。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

撫子の別名で、夏に長く咲く花。「常夏」の「とこ」に『床(とこ=寝床・共寝)』を掛け、夫婦・恋人の仲を暗示する掛詞として和歌に用いる。撫子は『撫でし子』の意で子・愛する人の比喩にもなる。源氏物語の巻名でも有名。

🧠 覚え方・ゴロ

「常夏(とこなつ)の“とこ”=床(とこ)=共寝の暗示」と、床の掛詞で覚える。

🏛 語源・成り立ち

「常(とこ=いつも)+夏」で、夏じゅう咲く花=撫子の別名。「とこ」に「床」を掛ける歌語となった。

🔗 関連語・対義語

なでしこ撫子・秋の七草の一つ とこよ常世・永遠の国

❓ よくある質問

Q. なぜ『床』と掛けるの?

「常夏(とこなつ)」の「とこ」と、寝床を表す「床(とこ)」が同音だからです。撫子=愛する人の比喩と合わせ、夫婦や恋人の仲を暗示する掛詞として用いられます。

Q. 撫子とはどんな花?

秋の七草の一つで、かわいらしい花です。『撫でし子(撫でていつくしむ子)』に通じ、子や恋人の比喩にもなります。常夏はその別名です。

🧩 確認クイズ

Q1. 「とこなつ」は何の花の別名?
A 撫子(なでしこ)    B 桜    C 菊    D 梅
Q2. 「とこなつ」の「とこ」に掛けられる語は?
A 床(寝床)    B 常世    C 所    D 説く
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