たえて

重要
現代仮名遣い:たえて / 読み:タエテ
副詞
副詞 頻出 打消と呼応

(打消を伴い)まったく〜ない・少しも〜ない

📖 意味

  1. 1
    (打消を伴い)まったく〜ない・少しも〜ない 「たえて〜ず」の形で全否定を強める

📜 出典・例文

世の中にたえて桜のなかりせば。

世の中にまったく桜がなかったならば。

──『例文』
たえて音づれもなし。

まったく便りもない。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

打消と呼応して『まったく〜ない』と全否定を強める副詞。「絶えて(絶える)」に由来し、絶えて跡形もない=全否定の語感。「かつて〜ず」「つゆ〜ず」「さらに〜ず」と同類の陳述の副詞。

🧠 覚え方・ゴロ

「“絶(た)えて”=絶えてしまってまったく〜ない」と、絶える=全否定で覚える。

🏛 語源・成り立ち

動詞「絶ゆ(絶える)」の連用形+「て」から。絶えて跡形もない意で、打消と結び全否定を強めた。

🔗 関連語・対義語

かつて(打消を伴い)まったく〜ない つゆ(打消を伴い)少しも〜ない

❓ よくある質問

Q. 有名な用例は?

在原業平『世の中にたえて桜のなかりせばはるの心はのどけからまし』が有名で、『まったく桜がなかったら、春の心はのどかだろうに』と、桜ゆえに心が落ち着かないことを詠んでいます。

Q. 下にどんな語が来る?

打消の「ず」や打消を含む表現(なし・なかり など)と呼応します。『たえて〜ず』で『まったく〜ない』と全否定を強めます。

🧩 確認クイズ

Q1. 「たえて音づれもなし」の意味は?
A まったく便りもない    B ときどき便りがある    C 便りが絶えず来る    D 便りを待っている
Q2. 「たえて」が呼応するのは?
A 打消の語    B 命令の語    C 尊敬の語    D 願望の語のみ
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