たなびく

標準
現代仮名遣い:たなびく / 読み:タナビク
動詞・カ行四段活用
自然 和歌

(雲・霞が)横に長く引く・たなびく

📖 意味

  1. 1
    (雲・霞・煙が)横に長く引いて漂う・たなびく 空に薄く長く広がるさま。

📜 出典・例文

久方の天の香具山この夕(ゆふべ)霞たなびく春立つらしも。

天の香具山に、この夕方、霞が横に長くたなびいている。春が来たらしいなあ。

──『万葉集』
峰の煙、遠くたなびきて見ゆ。

峰にたつ煙が、遠く横に長く引いて見える。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「棚(たな)」のように横に平らに長く引くさま。主語は「雲・霞・煙」など。縦になびく「なびく(草木が風に従う・心が従う)」とは向きが異なる。春の到来を告げる「霞たなびく」が和歌で頻出。

🧠 覚え方・ゴロ

「棚(たな)」のように横に引く——たなびく=雲・霞が長く漂う。

🏛 語源・成り立ち

「棚(たな)」+「引く」。棚のように横に平らに長く引くさま。

🔗 関連語・対義語

なびくなびく・従う・心を寄せる かすむ霞がかかる・ぼんやりする

❓ よくある質問

Q. 「たなびく」と「なびく」の違いは?

「たなびく」は雲・霞・煙が横に長く漂うこと、「なびく」は草木が風に従って揺れることや、人の心が従うことです。主語と向きが異なります。

🧩 確認クイズ

Q1. 「霞たなびく春立つらしも」の「たなびく」の主語として自然なのは?
A 人    B 霞    C 馬    D 波
Q2. 「たなびく」の語源「棚」が表すのは?
A 縦に立つさま    B 横に長く引くさま    C 丸く集まるさま    D 上へ昇るさま
← 古文・古典合格メニューへもどる