たちばな

標準
現代仮名遣い:たちばな / 読み:タチバナ
名詞
季語 和歌

橘(初夏に香る白い花の常緑樹)

📖 意味

  1. 1
    橘(常緑の柑橘。初夏に白い花が香る) 花の香りが強く、和歌の景物となる
  2. 2
    (比喩)昔をしのばせるもの その香が過去の思い出を呼びさます象徴

📜 出典・例文

五月待つ花橘の香をかげば。

五月を待って咲く花橘の香りをかぐと。

──『例文』
昔の人の袖の香ぞする。

昔なじんだ人の袖の香りがすることだ。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

初夏(陰暦五月)に白い花が香る常緑樹。その香りは『昔の人(かつての恋人)の袖の香』を思い出させるものとして詠まれ、追憶・懐旧の象徴となる。古今集の「五月待つ…」の歌が特に有名。

🧠 覚え方・ゴロ

「橘の香=昔の袖の香=懐かしい思い出」と、香りと追憶で結ぶ。

🏛 語源・成り立ち

「たちばな」は古来の常緑柑橘。その強い芳香から、記憶と結びつく景物として和歌に多く詠まれた。

🔗 関連語・対義語

はなたちばな花橘・橘の花 ほととぎす初夏に鳴く鳥。橘とともに詠まれる

❓ よくある質問

Q. なぜ橘は『昔』と結びつくの?

古今集の『五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする』が有名で、その香りがかつて親しんだ人を思い出させることから、橘は追憶・懐旧の象徴になりました。

Q. いつの季節の景物?

初夏(陰暦五月ごろ)です。ほととぎすとともに、初夏を代表する和歌の景物として詠まれます。

🧩 確認クイズ

Q1. 橘の香が呼びさますものは?
A 昔なじんだ人の思い出    B 戦の記憶    C 冬の寒さ    D 旅の疲れ
Q2. 橘が香るのはいつ?
A 初夏(五月ごろ)    B 真冬    C 晩秋    D 早春
← 古文・古典合格メニューへもどる