すくせ

重要
現代仮名遣い:すくせ / 読み:スクセ
名詞
名詞 仏教 頻出 源氏物語

前世からの因縁・宿命・運命

📖 意味

  1. 1
    前世からの因縁・宿縁・前世からの約束 «中心義»前世で結ばれた縁。「すくせありて(前世からの縁があって)」。
  2. 2
    前世の報いによって定まった運命・宿命・めぐりあわせ 現世の幸不幸を前世の行いの結果と考える。

📜 出典・例文

前(さき)の世(よ)にも御(み)契りや深かりけむ、世になくきよらなる玉の男御子(をとこみこ)さへ生まれたまひぬ。

前世でもご因縁が深かったのだろうか、この世にまたとないほど美しい玉のような男の御子までもお生まれになった。

──『源氏物語(桐壺)』
かかるすくせにやありけむ、思ひかけぬ人と契る。

こういう前世からの因縁であったのだろうか、思いがけない人と結ばれる。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

«頻出»「宿世(すくせ)」は、前世からの因縁・宿縁、また前世の報いで定まった運命。仏教の因果・輪廻思想に基づき、現世の幸不幸・出会い・身分などを、すべて前世の行い(業)の結果と考える。「さるべきすくせ(そうなるはずの前世からの因縁)」「契り」と結びつく。源氏物語の運命観の核心語。

🧠 覚え方・ゴロ

前世からの「宿世(すくせ)」=因縁・運命。

🏛 語源・成り立ち

「宿(すく)」+「世(せ)」。前世からの、の意。仏教語。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 「さるべきすくせ」はどう訳す?

「そうなるはずの前世からの因縁・そうなる運命であった宿縁」と訳します。現世の出来事を、前世からの避けられない因縁の結果と考える表現で、源氏物語などに頻出します。

🧩 確認クイズ

Q1. 「かかるすくせにやありけむ」の「すくせ」の意味は?
A 財産    B 前世からの因縁・運命    C 身分    D 才能
Q2. 「すくせ」の考え方の背景にある思想は?
A 仏教の因果・輪廻    B 儒教の礼    C 道教の不老    D 神道の清め
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