おつ

標準
現代仮名遣い:おちる / 読み:オツ
動詞・タ行上二段活用
基本動詞

落ちる/(涙が)落ちる・(逃げ)落ちる・劣る・漏れる

📖 意味

  1. 1
    落ちる・落下する・(涙が)落ちる «中心義»高い所から下へ移る。現代語に残る。「涙おつ」。
  2. 2
    (戦に負けて)逃げ落ちる・都落ちする・落ちのびる «要注意»「都をおつ(都落ちする)」「落人(おちうど)」。
  3. 3
    劣る・及ばない・(あるべきものが)抜け落ちる・漏れる 「人におつ(人に劣る)」「名簿(みやうぶ)よりおつ(名簿から漏れる)」。

📜 出典・例文

涙のとどまらず、はらはらとおつ。

涙が止まらず、はらはらと落ちる。

──『例文』
戦(いくさ)に負けて、都をおちて、西へ向かふ。

戦に負けて、都落ちして、西へ向かう。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「落ちる」が中心で、「涙が落ちる」「(戦に負けて)逃げ落ちる・都落ちする」「劣る」「抜け落ちる・漏れる」など多義。タ行上二段活用で連体形「おつる」に注意。他動詞「おとす(落とす)」と対。平家物語の「都落ち」「落人(おちうど)」は要注意。現代語「落ちる」に残る。

🧠 覚え方・ゴロ

涙も身も「落(お)つ」=落ちる・逃げ落ちる。

🏛 語源・成り立ち

「落(お)つ」。高い所から下へ移る意。逃げ落ちる・劣る意へ。

🔗 関連語・対義語

おとす落とす・(命を)落とす ほろぶ滅びる・絶える

❓ よくある質問

Q. 「都をおつ」はどう訳す?

「都落ちする・都を逃げ出す・都から落ちのびる」と訳します。戦に負けた者が都を追われて地方へ逃れることで、平家物語などに頻出します(「落人〈おちうど〉」)。

🧩 確認クイズ

Q1. 「戦に負けて、都をおちて」の「おち」の意味は?
A 都に入る    B 都落ちする・逃げ落ちる    C 都を治める    D 都を築く
Q2. 「おつ」の活用の種類は?
A タ行四段    B タ行上二段    C タ行下二段    D タ行変格
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