おもしろし

最重要
現代仮名遣い:おもしろし / 読み:オモシロシ
形容詞・ク活用
評価語 頻出 徒然草 枕草子

趣がある・風情がある・美しい

📖 意味

  1. 1
    趣がある・風情がある・情緒深い 自然・音楽・景色などに心引かれる美的評価。古文の中心義。
  2. 2
    美しい・すばらしい・見事だ 対象の見事さをたたえる。
  3. 3
    興味深い・心が晴れ晴れする・楽しい 心が明るく引きつけられる意。

📜 出典・例文

月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる、いとおもしろし。

月の出るころは言うまでもなく、闇夜でもやはり、蛍がたくさん飛びかっているのは、たいそう趣がある。

──『例文』
笛をいとおもしろく吹きすまして、通りけり。

笛をたいそう美しく澄んだ音色で吹いて、通り過ぎた。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

現代語の「こっけいだ・おかしい」ではなく、「趣がある・美しい」という美的なプラス評価が中心。語源は「目の前がぱっと明るくなる(面〈おも〉+白〈しろ〉し)」で、心が晴れ晴れと引きつけられる感じ。「をかし」に近いが、「おもしろし」はより心が晴れる明るさを伴う。

🧠 覚え方・ゴロ

目の前(面)がパッと白く明るくなる——おもしろし=趣がある・晴れ晴れとすばらしい。

🏛 語源・成り立ち

「面(おも)」=目の前+「白し」=明るい。目の前が明るく開ける感じから、「趣がある・心晴れる」の意へ。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 「おもしろし」は現代語の「面白い」と同じ?

違います。古文では「こっけいだ」ではなく「趣がある・美しい・すばらしい」という美的評価が中心です。

Q. 「をかし」との違いは?

どちらも「趣がある」ですが、「おもしろし」は目の前が明るく晴れるような感動、「をかし」は知的で明るい興味・美しさを指す傾向があります。

🧩 確認クイズ

Q1. 「蛍の飛びちがひたる、いとおもしろし」の「おもしろし」の意味は?
A こっけいだ    B 趣がある    C 恐ろしい    D 騒がしい
Q2. 「おもしろし」の語源として正しいものは?
A 重し+白し    B 面(目の前)+白し(明るい)    C 思ふ+知る    D 面+代
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