なく

標準
現代仮名遣い:なく / 読み:ナク
動詞・カ行四段活用
感情語 自然

泣く/(鳥・虫・獣が)鳴く

📖 意味

  1. 1
    (人が)泣く・涙を流す・声をあげて泣く «泣く»悲しみ・つらさに涙する。
  2. 2
    (鳥・虫・獣が)鳴く・声を立てる・さえずる «鳴く»動物が声を発する。

📜 出典・例文

別れを悲しみて、声を上げてなく。

別れを悲しんで、声をあげて泣く。

──『例文』
ほととぎすなく五月(さつき)、あやめふく頃。

ほととぎすが鳴く五月、あやめ(を軒に)ふくころ。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「(人が)泣く」と「(鳥・虫・獣が)鳴く」の両義。和歌では、鳥や虫が「鳴く」ことと、人が「泣く」ことを掛詞にする技巧が多い(「鹿のなく」「虫のなく」に人の嘆きを重ねる)。文脈と主語で判断する。

🧠 覚え方・ゴロ

人は「泣(な)く」/鳥は「鳴(な)く」——なく。

🏛 語源・成り立ち

「泣く/鳴く」。人が涙を流す意、動物が声を立てる意。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 和歌で「なく」が掛詞になるのはなぜ?

鳥や虫が「鳴く」ことと、人が「泣く」ことが同音だからです。「鹿のなく」「虫のなく」に、人の悲しみ・嘆き(泣く)を重ねて詠む技巧がよく用いられます。

🧩 確認クイズ

Q1. 「ほととぎすなく五月」の「なく」の意味は?
A 泣く    B 鳴く    C 飛ぶ    D 眠る
Q2. 和歌で「なく」が掛詞となる二つの意味は?
A 泣く・鳴く    B 無く・成く    C 泣く・亡く    D 鳴く・和く
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