ものす

重要
現代仮名遣い:ものす / 読み:モノス
動詞・サ行変格活用
基本動詞 頻出 源氏物語

(婉曲に)〜する・いる・ある・行く・生まれる(代動詞)

📖 意味

  1. 1
    (婉曲に)〜する・行う «中心義»具体的な動詞の代わりに、上品・婉曲にいう。文脈で意味が定まる。
  2. 2
    いる・ある・行く・来る 「ここにものす(ここにいる)」「かしこにものす(あちらへ行く)」。
  3. 3
    生まれる・死ぬ・言う・食べる など 文脈により多様な動作・状態を表す。

📜 出典・例文

この子、いとうつくしうものすれば、明け暮れの慰めに見る。

この子が、たいそうかわいらしくいる(ある)ので、朝夕の慰めとして見る。

──『例文』
かの人、けふ都にものすなり。

あの人が、今日都に来る(行く)そうだ。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

«頻出»「ものす(物す)」は、具体的な動詞を避け、婉曲・上品にいう代動詞。「あり・をり(いる)」「行く・来(く)」「生まる・死ぬ」「言ふ・食ふ」など、文脈に応じてさまざまな動作・状態を表す。サ変。何を表すかは前後関係で判断する。源氏物語など仮名文学で頻出。ぼかした上品な言い回し。

🧠 覚え方・ゴロ

具体的な動詞をぼかす代動詞「物す」=〜する・いる・行く。

🏛 語源・成り立ち

「物(もの)」+サ変「す」。漠然と「事をなす」意から、婉曲の代動詞へ。

🔗 関連語・対義語

ありある・いる・存在する なす行う・作り上げる

❓ よくある質問

Q. 「ものす」の意味はどう決まる?

文脈で決まります。「ものす」は具体的な動詞(ある・行く・生まれる・言う等)を婉曲・上品にぼかしていう代動詞なので、前後の状況から「何をする(何である)」かを判断して訳します。

🧩 確認クイズ

Q1. 「かの人、けふ都にものすなり」の「ものす」の意味は?
A 都に来る・行く    B 都を焼く    C 都を疑う    D 都を売る
Q2. 「ものす」はどんな働きの動詞?
A 具体的な動詞を婉曲にいう代動詞    B 打消の助動詞    C 尊敬の補助動詞    D 過去の助動詞
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