まつむし

標準
現代仮名遣い:まつむし / 読み:マツムシ
名詞
名詞 自然 和歌

松虫(秋の鳴く虫/「待つ」の掛詞)

📖 意味

  1. 1
    松虫・まつむし(秋に鳴く虫) «中心義»秋に鳴く虫。秋の景物・季語。
  2. 2
    (「まつ」に「待つ」を掛けて)人を待つ心 «和歌»「まつむし」の「まつ」に「待つ」を響かせる。

📜 出典・例文

秋の野に人まつ虫の声すなり、我(われ)かと行きていざとぶらはむ。

秋の野に、人を待つ(という名の)松虫の声がするようだ。私を(待っているの)かと、さあ行って尋ねてみよう。

──『古今和歌集』
まつ虫の音(ね)に、秋のあはれを添ふ。

松虫の鳴き声に、秋のしみじみとした趣が添う。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「松虫」は秋に鳴く虫で、秋の景物・季語。「まつ」に動詞「待つ」を掛ける掛詞が定番で、人を待つ恋心とともに詠まれる(「人まつ虫」)。「鈴虫(すずむし)」と並ぶ秋の音の虫。なお古今の「松虫・鈴虫」は現在の呼び名と逆とする説もある。

🧠 覚え方・ゴロ

秋に鳴く「松虫(まつむし)」/「待つ」を掛ける。

🏛 語源・成り立ち

「松(まつ)」+「虫(むし)」。秋の鳴く虫。「待つ」を掛ける。

🔗 関連語・対義語

まつ松/待つ(掛詞) すずむし鈴虫(秋の鳴く虫)

❓ よくある質問

Q. 「人まつ虫」はどう訳す?

「人を待つ(という名の)松虫」と訳します。「まつむし」の「まつ」に「待つ」を掛けて、人を待ちわびる恋心と、松虫の声を重ねて詠んだ表現です。

🧩 確認クイズ

Q1. 「まつむし」の「まつ」に掛けられる動詞は?
A 待つ    B 勝つ    C 断つ    D 立つ
Q2. 「まつむし」の季節は?
A 春    B 夏    C 秋    D 冬
← 古文・古典合格メニューへもどる