くまなし

標準
現代仮名遣い:くまなし / 読み:クマナシ
形容詞ク活用
評価語 頻出 多義

かげ・くもりがない/すみずみまで行き届く/抜け目ない・世慣れている

📖 意味

  1. 1
    かげがない、くもりがない、明るく澄んでいる 中心義の一つ。『くまなき月=かげりなく澄んだ月』。
  2. 2
    すみずみまで行き届いている、いたる所に及んでいる 残す所なく行きわたるさま。
  3. 3
    抜け目ない、世慣れている、如才ない 物事に通じて隙がないさま(人物評)。

📜 出典・例文

月くまなくて、庭の白きこと霜のごとし。

月がかげりなく澄んで(明るく)、庭の白いことは霜のようだ。※用法確認用の例文。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

『くま(隈=物陰・くもり)』+『無し』で、《かげ・くもりがない》が原義。そこから《すみずみまで行き届く》《抜け目ない・世慣れている》へ広がる。月・光には『かげりなく澄んだ』、人物には『如才ない・世慣れた』と訳し分ける。

🧠 覚え方・ゴロ

「隈(くま)無し」=“隈(物陰・くもり)”がない → 澄んでいる/すみずみまで/抜け目ない。

🏛 語源・成り立ち

『くま(隈=物陰・曲がって奥まった所・くもり)』+『無し』で、陰りがない意が原義。そこから行き届く・如才ないの意へ広がった。

🔗 関連語・対義語

くま(隈)物陰・すみ・くもり こまやかなり細やかだ・詳しい・情が深い

❓ よくある質問

Q. 「くまなき月」はどう訳しますか?

『かげりなく澄んで(明るい)月』です。『くま(くもり・物陰)が無い』が原義です。

Q. 人物に使うとどんな意味ですか?

『抜け目ない・世慣れている・如才ない』の意になります。

🧩 確認クイズ

Q1. 「月くまなし」の「くまなし」の意味は?
A 月がかげりなく澄んでいる    B 月が見えない    C 月が欠けている    D 月が赤い
Q2. 「くまなし」の『くま』の意味は?
A 隈(物陰・くもり)    B 熊    C 組    D 雲
← 古文・古典合格メニューへもどる