こころづくし

標準
現代仮名遣い:こころづくし / 読み:ココロズクシ
名詞
心情 名詞 古今集

あれこれ物思いをすること・気をもむこと

📖 意味

  1. 1
    あれこれ物思いにふけること・思い悩むこと・気をもむこと 心を使い尽くすほど思い悩むさま。中心義。
  2. 2
    心を悩ませるもの・もの思いの種 「秋はこころづくしのもの」など。

📜 出典・例文

木の間よりもりくる月の影見れば、心づくしの秋は来にけり。

木の間からもれてくる月の光を見ると、あれこれ物思いをさせる秋がやって来たのだなあ。

──『古今和歌集』
さまざまに心づくしなること多かり。

さまざまに気をもむことが多い。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「心を尽くす(使い尽くす)」=心を悩ませ切る、が原義。現代語「心尽くし(真心をこめたもてなし)」とは意味が異なり、古文では「物思い・気苦労」を指すマイナス寄りの語。特に「秋」と結びつく歌が有名。

🧠 覚え方・ゴロ

心を使い「尽(つ)くす」ほど悩む——こころづくし=物思い・気苦労。

🏛 語源・成り立ち

「心」+「尽くし(使い尽くすこと)」。心を使い果たすほど思い悩む意。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 現代語「心尽くし」との違いは?

現代語は「真心をこめたもてなし」ですが、古文では「あれこれ物思いをすること・気苦労」を意味します。プラスとマイナスで正反対なので注意しましょう。

🧩 確認クイズ

Q1. 「心づくしの秋」の「心づくし」の意味は?
A 真心をこめたもてなし    B あれこれ物思いをさせること    C 実りの多さ    D にぎやかさ
Q2. 「こころづくし」の語源として正しいものは?
A 心を作ること    B 心を使い尽くすこと    C 心を尽きさせないこと    D 心を配ること
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