こけ

標準
現代仮名遣い:こけ / 読み:コケ
名詞
名詞 植物 和歌

苔(古さ・時の経過/隠者の住まい/僧衣の比喩)

📖 意味

  1. 1
    苔・こけ «中心義»湿った所に生える苔。古さ・時の経過の象徴。現代語に残る。
  2. 2
    (苔の衣で)僧衣・隠者の粗末な衣 «要注意»「苔の衣(こけのころも)=苔むしたような粗末な僧衣」。

📜 出典・例文

わが庵(いほ)は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり。……苔の袂(たもと)、朽ちぬべし。

わが庵は都の東南にあって、このように住んでいる。……(隠者の)苔むした袖も、朽ちてしまいそうだ。

──『例文』
岩に苔むして、年経りぬと知らる。

岩に苔がむして、年月がたったのだと分かる。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「苔」は長い年月を経て生えることから、古さ・時の経過の象徴(「苔むす=苔が生える・古びる」)。「苔の衣(苔のころも)」は苔むしたような粗末な衣=隠者・僧の衣。「苔の下(苔の下水)」は墓・死を暗示する。閑寂・無常の情趣と結びつく。現代語に残る。

🧠 覚え方・ゴロ

年を経て生える「苔(こけ)」=古さ・隠者の衣。

🏛 語源・成り立ち

「苔(こけ)」。湿った所に生える植物。古さの象徴。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 「苔の衣(こけのころも)」とは?

苔むしたような、粗末な衣のことで、隠者や僧の質素な衣を表します。俗世を離れて閑居する人の暮らしの象徴として詠まれます。

🧩 確認クイズ

Q1. 「岩に苔むして、年経りぬ」の「苔むす」が示すのは?
A 年月の経過・古さ    B 新しさ    C にぎわい    D 豊かさ
Q2. 「苔の衣」が指すのは?
A 隠者・僧の粗末な衣    B 武士のよろい    C 女性の正装    D 帝の衣
← 古文・古典合格メニューへもどる