きちやう

標準
現代仮名遣い:きちょう / 読み:キチョウ
名詞
有職故実 住居 頻出

几帳(台に立てて布を垂らす移動式の仕切り)

📖 意味

  1. 1
    几帳(布を垂らした移動式の間仕切り) 室内を仕切り、貴人(特に女性)の姿を隠す

📜 出典・例文

きちやうを隔てて物語す。

几帳を隔てて(対面せずに)話をする。

──『例文』
きちやうのかげにゐたまふ。

几帳の陰にお座りになる。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

台の柱に横木を渡し、布(帷子)を垂らした移動式の仕切り。開放的な寝殿造りで室内を隔て、特に女性の姿を人目から隠した。男女が『几帳を隔てて』言葉を交わす場面が物語に頻出し、当時の対面作法を示す。

🧠 覚え方・ゴロ

「“几(き)帳(ちやう)”=几(台)に帳(とばり=布)を垂らす仕切り」と、台+布で覚える。

🏛 語源・成り立ち

「几(き=台)+帳(ちやう=垂れ布)」で、台に布を垂らした間仕切りの意。移動式の目隠しを指す。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. なぜ几帳で姿を隠すの?

当時、身分ある女性はみだりに姿を見せないのが作法でした。几帳や御簾で姿を隠し、男性とは物越しに言葉を交わしました。几帳は女性の存在を隔てる象徴でもあります。

Q. 屏風との違いは?

「几帳」は台に布を垂らした移動式の仕切り、「屏風」は折りたたみ式で自立し絵が描かれた調度です。ともに室内を仕切りますが、構造が異なります。

🧩 確認クイズ

Q1. 「きちやうを隔てて物語す」の意味は?
A 几帳を隔てて(姿を見せず)話をする    B 几帳を壊して話す    C 几帳を売って話す    D 几帳に絵を描く
Q2. 「几帳」とは何か?
A 布を垂らした移動式の間仕切り    B 牛車    C 楽器    D 武具
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