かげろふ

標準
現代仮名遣い:かげろう / 読み:カゲロウ
名詞
和歌 無常 はかなさ

陽炎・かげろう(はかなく消えやすいもの)

📖 意味

  1. 1
    陽炎(春などに空中にゆらめいて見えるもの) つかみどころなく、はかないものの象徴
  2. 2
    かげろう(弱々しくはかない虫) 「蜻蛉」の字。命の短さ・はかなさを表す

📜 出典・例文

かげろふの立つ野辺に立ちて。

陽炎の立つ野原に立って。

──『例文』
あるかなきかのかげろふのごとし。

あるかないかの(はかない)かげろうのようだ。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

陽炎・かげろう(虫)のいずれも、ゆらめき消えやすい・弱々しいものとして『はかなさ』の象徴。『あるかなきか(あるかないか)』と結びつき、無常・頼りなさを表す。藤原道綱母の『蜻蛉日記』の書名もこの語感による。

🧠 覚え方・ゴロ

「“かげろふ”=ゆらめいて消える陽炎・はかない虫」と、ゆらめき=はかなさで覚える。

🏛 語源・成り立ち

「かぎろひ(陽炎)」に通じ、空中にゆらめくもの。転じてはかない虫(蜻蛉)をも指し、はかなさの象徴となった。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 『蜻蛉日記』の名の由来は?

作者が自らの身を『あるかなきかの(はかない)かげろふ』にたとえたことにちなむとされます。結婚生活の不安やはかなさを、消えやすいかげろうに重ねた書名です。

Q. 陽炎と虫、どちらの意味?

両方あります。空にゆらめく『陽炎』と、弱々しい虫『かげろう』の両義で、いずれも『はかなさ』の象徴として用いられます。文脈で判断しましょう。

🧩 確認クイズ

Q1. 「かげろふ」が象徴するものは?
A はかなさ・頼りなさ    B 力強さ    C 豊かさ    D 永遠
Q2. 「かげろふ」にちなむ日記文学は?
A 蜻蛉日記    B 土佐日記    C 更級日記    D 紫式部日記
← 古文・古典合格メニューへもどる