いたづらなり

重要
現代仮名遣い:いたずらなり / 読み:イタズラナリ
形容動詞ナリ活用
頻出 古今集 百人一首

むだだ・役に立たない/むなしい・はかない

📖 意味

  1. 1
    むだだ、役に立たない、かいがない 中心義。努力や物事が実を結ばないさま。連用形『いたづらに=むだに』が頻出。
  2. 2
    むなしい、はかない、何もない、手持ち無沙汰だ 空虚で内容がないさま。人が亡くなる意(いたづらになる=死ぬ)にもなる。

📜 出典・例文

花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに

桜の花の色はむなしく色あせてしまった。長雨が降る間、そして私が物思いにふけって過ごしている間に。

──『古今和歌集(百人一首)』

⚠️ 識別・注意点

現代語『いたずら(悪さ)』の意で訳すのは誤り。古文では《むだだ・むなしい・何もない》が中心。連用形『いたづらに(=むだに・むなしく)』の形で頻出。『いたづらになる』は『死ぬ』の婉曲にもなる。

🧠 覚え方・ゴロ

「いたづら」=“痛い(無益な)”努力、むだ・むなしい。悪ふざけの意ではない。

🏛 語源・成り立ち

『甲斐がなく無益だ』という評価語。何もせず空しい状態から『むだ』『むなしい』『死ぬ(いたづらになる)』まで広がった。

🔗 関連語・対義語

あぢきなしどうにもならない・無益だ はかなし頼りない・むなしい・あっけない

❓ よくある質問

Q. 現代語『いたずら』と同じですか?

違います。古文では『むだだ・むなしい・何もない』が中心で、悪ふざけの意ではありません。

Q. 「いたづらになる」はどんな意味ですか?

『むだになる』のほか、『(人が)死ぬ』の婉曲表現になることがあります。

🧩 確認クイズ

Q1. 「いたづらに」の意味として最適なものは?
A 楽しそうに    B むだに・むなしく    C 立派に    D こっそり
Q2. 「花の色はうつりにけりな…」の作者は?
A 紀貫之    B 小野小町    C 清少納言    D 紫式部
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