ふち

標準
現代仮名遣い:ふち / 読み:フチ
名詞
名詞 自然 和歌

淵(水の深くよどんだ所/変わらぬもの・深い思いの比喩)

📖 意味

  1. 1
    淵・水が深くよどんでいる所・深み «中心義»川などの水の深い所。浅い「瀬」の対。現代語に残る。

📜 出典・例文

世の中は何か常なる飛鳥川(あすかがは)昨日の淵ぞ今日は瀬になる。

世の中は、何が不変であろうか(何も変わらないものはない)。飛鳥川の、昨日は淵(深み)であった所が、今日は瀬(浅瀬)になる(ように、移り変わる)。

──『古今和歌集』
淵は深くして、底も見えず。

淵は深くて、底も見えない。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「淵」は水の深くよどんだ所で、浅く速い「瀬(せ)」と対をなす。和歌では「昨日の淵ぞ今日は瀬になる」のように、世の無常・移り変わりの象徴、また淵の深さを「深い思い」の比喩とする。「淵瀬(ふちせ)」で世の変転を表す。現代語に残る。

🧠 覚え方・ゴロ

水の深み「淵(ふち)」(浅瀬「瀬」の対)。

🏛 語源・成り立ち

「淵(ふち)」。水が深くよどんでいる所。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 「淵」と「瀬」はどう対比される?

「淵(ふち)」は水の深くよどんだ所、「瀬(せ)」は浅く流れの速い所です。和歌では「昨日の淵が今日は瀬になる」と、世の移り変わり・無常の象徴として対にして詠まれます。

🧩 確認クイズ

Q1. 「昨日の淵ぞ今日は瀬になる」が表すのは?
A 世の移り変わり・無常    B 永遠の不変    C 戦の勝敗    D 商売の繁盛
Q2. 「ふち(淵)」と対をなす語は?
A せ(瀬)    B みね(峰)    C そら(空)    D はな(花)
← 古文・古典合格メニューへもどる