だに

最重要
現代仮名遣い:だに / 読み:ダニ
副助詞
助詞 頻出

せめて〜だけでも/〜さえ(軽いものを挙げて重いものを類推させる)

📖 意味

  1. 1
    せめて〜だけでも(最小限の限定) «中心義»下に願望・意志・命令・仮定を伴う。「一目だに見む(せめて一目だけでも見たい)」。
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    〜さえ・〜すら(類推) 軽い事柄を挙げて、重い事柄を推し量らせる。「音(おと)にだに聞かず(噂にさえ聞かない=まして実際は…)」。

📜 出典・例文

散りぬとも香をだに残せ梅の花、恋しき時の思ひ出にせむ。

散ってしまっても、せめて香りだけでも残しておくれ、梅の花よ。恋しい時の思い出にしよう。

──『古今和歌集』
光やあると見るに、蛍ばかりの光だになし。

光があるかと見ると、蛍ほどの光さえもない。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

«最重要»下に願望・意志・命令・仮定があれば「せめて〜だけでも」(最小限の限定)、そうでなければ「〜さえ・〜すら」(軽いものを挙げて重いものを類推)。「香をだに残せ(命令)=せめて香だけでも残せ」。類推の「だに」は後に「すら」「さへ」と使い分けが問われる。

🧠 覚え方・ゴロ

願望・命令が下にあれば「せめて〜だけでも」、なければ「〜さえ」——だに。

🏛 語源・成り立ち

副助詞「だに」。最小限の限定、または軽いものからの類推を表す。

🔗 関連語・対義語

❓ よくある質問

Q. 「だに」の二つの意味はどう見分ける?

下に願望・意志・命令・仮定の表現があれば「せめて〜だけでも」(限定)、それがなければ「〜さえ・〜すら」(類推)と訳します。「香をだに残せ」は命令があるので「せめて香だけでも残せ」です。

🧩 確認クイズ

Q1. 「香をだに残せ梅の花」の「だに」の意味は?
A 〜さえ    B せめて〜だけでも    C 〜までも    D 〜のみ
Q2. 「蛍ばかりの光だになし」の「だに」の意味は?
A せめて〜だけでも    B 〜さえ(類推)    C 〜したい    D 〜だろう
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