あし

標準
現代仮名遣い:あし / 読み:アシ
名詞
名詞 植物 和歌

葦・蘆(水辺の草/「悪し」の掛詞・難波の名物)

📖 意味

  1. 1
    葦・蘆(水辺に群生する草) «中心義»水辺の草。難波の名物。「よし」ともいう。現代語に残る。

📜 出典・例文

難波潟(なにはがた)みじかき葦(あし)のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや。

難波潟の(水辺に生える)短い葦の、節と節の間のようなほんの短い間さえも、逢わないでこの世を過ごせというのでしょうか。

──『新古今和歌集(百人一首)』
葦のまろ屋(や)に、秋風ぞ吹く。

葦(で葺いた)粗末な小屋に、秋風が吹く。

──『例文』

⚠️ 識別・注意点

「葦」は水辺に群生する草で、難波(なには)潟の名物として歌枕的に詠まれる。「あし」は「悪し」と同音のため、忌んで「よし(善し)」とも呼び替えた(「葦(よし)」)。「葦のふし(節)」「葦のまろ屋(葦葺きの粗末な小屋)」など。掛詞・縁語で頻出。現代語に残る。

🧠 覚え方・ゴロ

水辺の「葦(あし)」/「悪し」を掛ける・難波の名物。

🏛 語源・成り立ち

「葦(あし)/蘆」。水辺の草。「悪し」を忌んで「よし」とも呼ぶ。

🔗 関連語・対義語

をぎ荻(水辺・秋の草) なには難波(歌枕)

❓ よくある質問

Q. 「あし(葦)」を「よし」ともいうのはなぜ?

「あし」が「悪し(あし)」と同音で縁起が悪いため、忌んで反対の意の「よし(善し)」と呼び替えたのです。同じ草を「あし」「よし」と両様に呼びます。

🧩 確認クイズ

Q1. 「あし(葦)」が同音で掛けられる語は?
A 悪し    B 足    C 朝    D 秋
Q2. 「葦」の名物として詠まれる歌枕の地は?
A 難波(なには)    B 吉野    C 須磨    D 宇治
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