ありがたし

最重要
現代仮名遣い:ありがたし / 読み:アリガタシ
形容詞ク活用
頻出 現代語と違う 枕草子

めったにない・存在しにくい

📖 意味

  1. 1
    めったにない、珍しい 「有り+難し」=“存在するのが難しい”。これが中心義で、まずこの訳で押さえる。
  2. 2
    (世に生きるのが)難しい、暮らしにくい 「在る(生きる)」のが難しい、という直義から。
  3. 3
    すぐれている、尊い めったにないほど立派だ、の意。
  4. 4
    (現代語)感謝したい、かたじけない 後世に生じた用法。古文では①が主。

📜 出典・例文

ありがたきもの。舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。

めったにないもの。舅にほめられる婿。また、姑にかわいがられる嫁。

──『枕草子・第七十五段(ありがたきもの)』

⚠️ 識別・注意点

現代語「ありがたい(感謝)」に引きずられないこと。まず「めったにない・珍しい」、次に文脈で「生きにくい」「尊い」と訳す。「有り+難し」=“存在するのが難しい”が語源のカギ。

🧠 覚え方・ゴロ

「ありがたし」=“在り難し”で、めったに無い。感謝の「ありがとう」は後世の意味。

🏛 語源・成り立ち

「有り(存在する)」+「難し(かたい)」で、「存在するのが難しい=めったにない」が原義。仏の慈悲などめったにない尊いものへの気持ちから、後に現代語「ありがたい(感謝)」が生じた。

🔗 関連語・対義語

めづらしめったになく すばらしい(類義) かたし〜しにくい・難しい(「難し」=ありがたしの後半要素)

❓ よくある質問

Q. 「ありがたし」を「ありがたい(感謝)」と訳すと間違いですか?

古文ではまず「めったにない・珍しい」と訳します。感謝の意は後世に生じたもので、入試では「めったにない」「生きにくい」「尊い」を文脈で選びます。

Q. 語源を教えてください。

「有り(存在する)+難し(かたい)」で“存在するのが難しい=めったにない”が原義です。そこから「めったにないほど尊い→感謝」の意へ広がりました。

🧩 確認クイズ

Q1. 傍線部「ありがたし」の意味として最も適切なものは?
A 感謝したい    B めったにない    C 簡単だ    D つまらない
Q2. 「ありがたきもの」の意味は?
A 感謝すべきもの    B めったにないもの    C ありふれたもの    D 恐ろしいもの
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