あくがる

重要
現代仮名遣い:あくがる / 読み:アクガル
動詞ラ行下二段活用
動詞 頻出 和泉式部

(心・魂が)本来の場所からさまよい出る・うわの空になる

📖 意味

  1. 1
    (心・魂が)本来の場所からさまよい出る、浮かれ出る 中心義。もの思いのあまり魂が身から離れ出るさま。
  2. 2
    (住み慣れた所を離れて)さすらう、うわの空になる、心が離れる 落ち着き場所を離れて漂うさま。

📜 出典・例文

物思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る

もの思いにふけっていると、沢を飛ぶ蛍も、自分の身から抜け出てさまよい出た魂ではないかと見えることだ。

──『和泉式部日記』

⚠️ 識別・注意点

『在(あ)り処(か)離(が)る』が語源で、《あるべき所を離れてさまよい出る》が核。現代語『憧れる(心ひかれる)』の元だが、古文では『心・魂がさまよい出る/落ち着かない』の意。恋の物思いの文脈で頻出。

🧠 覚え方・ゴロ

「在り処(か)離(が)る」=いるべき所を離れ、心・魂がさまよい出る。

🏛 語源・成り立ち

「あくがる」は『在(あ)り処(か)+離(か)る』の変化で、本来いるべき場所を離れる意。ここから『憧れる(心がそちらへ離れ向かう)』が生まれた。

🔗 関連語・対義語

ながむもの思いにふける たましひ魂(あくがれ出づる主体)

❓ よくある質問

Q. 「あくがる」は現代語『憧れる』と同じですか?

語源は同じですが、古文では『心・魂が本来の場所からさまよい出る・うわの空になる』が中心で、単なる『憧れ』ではありません。

Q. どんな場面で出ますか?

恋の物思いで魂が身を離れる、住み慣れた所を離れてさすらう、といった文脈で頻出します。

🧩 確認クイズ

Q1. 「あくがる」の中心的な意味は?
A 心・魂が本来の場所からさまよい出る    B はっきり見える    C 病が治る    D 評判になる
Q2. 「あくがれ出づる魂」を詠んだ歌人は?
A 小野小町    B 和泉式部    C 紫式部    D 清少納言
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