英文法:分詞構文

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分詞構文は、接続詞と主語を省略して分詞(-ing/過去分詞)で文を始める表現です。文脈に応じて「時」「理由」「条件」「付帯状況」などの意味を表します。

1分詞構文の作り方(3ステップ)

✂️
「接続詞を消す → 同じ主語を消す → 動詞を -ing にする」だけ!When I saw her, I was happy. → Seeing her, I was happy. と、文の前半をぐっと短くできます。
When I saw her, I was happy.
接続詞と主語を消して -ing
Seeing her, I was happy.

短くなったぶん、when(時)や because(理由)といった意味の目印が消えてしまうのが分詞構文の特徴です。そのため、どの意味になるかは前後の文脈から読み取ります。主な意味は次の6つです。

〜するとき(when)
〜なので(because)
理由
〜すれば(if)
条件
〜しながら(while)
付帯
〜だけれども(though)
譲歩
そして〜(and)
連続
POINT
主語を消せるのは 主節の主語と同じとき だけです。主語がちがうときは分詞の前に主語を残します(→ ⑥で解説する独立分詞構文)。分詞構文は文の前・後ろ・途中のどこにも置けます。
英語日本語
"
Walking
" in the park, I met Tom.
(When I walked in the park, ...)
公園を歩いていたとき、私はトムに会いました。
"
Being
" tired, I went to bed early.
(Because I was tired, ...)
疲れていたので、私は早く寝ました。
He sat on the sofa, "
watching
" TV.
(... while he was watching TV.)
彼はテレビを見ながらソファに座っていました。
"
Turning
" to the right, you will see the post office.
(If you turn to the right, ...)
右に曲がれば、郵便局が見えます。

2「時」の分詞構文(〜するとき・〜したあと)

when / while / after のかわりになる使い方!主節と同じころに起きたことなら「〜するとき」、先に起きたことなら Having + 過去分詞 で「〜したあと」と訳します。
When I entered the room
Entering the room

Entering the room, I found him sleeping.(部屋に入ったとき、私は彼が眠っているのを見つけました。)

POINT
主節より前に起きたことをはっきり示したいときは Having + 過去分詞(完了形の分詞構文)を使います。
例:After I finished lunch, we started the meeting. → Having finished lunch, we started the meeting.
英語日本語
"
Entering
" the room, I found him sleeping.
部屋に入ったとき、私は彼が眠っているのを見つけました。
"
Walking
" along the street, I met an old friend.
通りを歩いていたとき、私は旧友に会いました。
"
Seeing
" the police officer, he ran away.
その警察官を見たとき、彼は逃げました。
"
Having finished
" lunch, we started the meeting.
昼食を終えたあと、私たちは会議を始めました。
"
Arriving
" at the station, she called her mother.
駅に着いたとき、彼女は母親に電話しました。

3「理由」の分詞構文(〜なので)

💭
because / since のかわりになる使い方!分詞の部分が「主節の理由・原因」になっていれば、この意味だと判断できます。
Because I was tired
Being tired

Being tired, I went to bed early.(疲れていたので、私は早く寝ました。)

POINT
理由の分詞構文は、Being / Having no ... / Not knowing ... の形でよく登場します。「〜なので」と訳して主節の内容につながれば理由の意味です。
英語日本語
"
Being
" tired, I went to bed early.
疲れていたので、私は早く寝ました。
"
Not knowing
" what to say, she kept silent.
何を言えばよいか分からなかったので、彼女は黙っていました。
"
Having
" no money, I couldn't buy the book.
お金がなかったので、私はその本を買えませんでした。
"
Living
" near the sea, he is a good swimmer.
海の近くに住んでいるので、彼は泳ぎが得意です。
"
Written
" in easy English, this book is good for beginners.
(Being written ... の Being が省略された形)
やさしい英語で書かれているので、この本は初心者に向いています。

4「条件」の分詞構文(〜すれば)

🔀
if のかわりになる使い方!見分けのコツは主節。will / can など「これから起きること」が書かれていれば、条件の意味の可能性が高いです。
If you turn to the right
Turning to the right

Turning to the right, you will see the post office.(右に曲がれば、郵便局が見えます。)

POINT
分詞構文だけを見ても「時」なのか「条件」なのかは決まりません。主節に will / can があるか主語が you(一般の人)かを手がかりに判断しましょう。
英語日本語
"
Turning
" to the right, you will see the post office.
右に曲がれば、郵便局が見えます。
"
Reading
" this book, you will understand the rule.
この本を読めば、あなたはそのルールが分かるでしょう。
"
Taking
" a taxi, you will be in time for the train.
タクシーに乗れば、あなたは電車に間に合うでしょう。
"
Working
" hard, you can pass the exam.
一生懸命に勉強すれば、あなたは試験に合格できます。

5「付帯状況」の分詞構文(〜しながら/そして〜)

🎧
2つの動作が「同時」か「続けて」起きることを表す!文の後ろに置いて「〜しながら」、または「そして〜した」と訳すのがこの使い方です。会話でもよく使われます。
He sat on the sofa(主節の動作)
watching TV(同時にしていること)

→ He sat on the sofa, watching TV.(彼はテレビを見ながらソファに座っていました。)

POINT
with + 名詞 + 分詞 の形も付帯状況を表します。
例:She was listening to music with her eyes closed.(彼女は目を閉じて音楽を聴いていました。)
英語日本語
He sat on the sofa, "
watching
" TV.
彼はテレビを見ながらソファに座っていました。
He walked away, "
singing
" a song.
彼は歌を歌いながら歩き去りました。
"
Smiling
" at me, she came into the room.
私にほほえみかけながら、彼女は部屋に入ってきました。
The train left Tokyo at ten, "
arriving
" in Osaka at one.
その電車は10時に東京を出発し、そして1時に大阪に到着しました。
She was listening to music "
with her eyes closed
".
彼女は目を閉じて音楽を聴いていました。

6分詞構文の注意点(否定形・完了形・受動態・独立分詞構文)

⚠️
否定は not を分詞の前に置くだけ!don't は使いません。「主節より前のこと」は Having + 過去分詞、「されている」は過去分詞で始めます。
Knowing his address, ...
分詞の前に not
Not knowing his address, ...
POINT
分詞構文の主語が主節とちがうときは、分詞の前に主語を残します(独立分詞構文)。
例:It being fine, we went out.(天気が良かったので、私たちは出かけました。)
▶ 分詞構文の形(否定・完了・受動)の一覧を見る
作り方
基本動詞 + ing
Seeing her, ...
否定not / never + 分詞
Not knowing ...
完了(主節より前)Having + 過去分詞
Having finished ...
受動(〜されて)(Being) + 過去分詞
Written in English, ...
完了受動(Having been) + 過去分詞
Built in 1900, ...
独立分詞構文主語 + 分詞
It being fine, ...
▶ 慣用的な分詞構文(そのまま覚える)を見る
英語日本語
Generally speaking
一般的に言えば
Frankly speaking
率直に言えば
Judging from ...
…から判断すると
Speaking of ...
…と言えば
英語日本語
"
Not knowing
" his address, I couldn't write to him.
彼の住所を知らなかったので、私は彼に手紙を書けませんでした。
"
Having lived
" in Kyoto for ten years, he knows the city well.
京都に10年間住んでいたので、彼はその街をよく知っています。
"
Built
" in 1900, this house is very old.
1900年に建てられたので、この家はとても古いです。
"
It being
" fine, we went out.
天気が良かったので、私たちは出かけました。
"
Generally speaking
", Japanese students study hard.
一般的に言えば、日本の生徒は熱心に勉強します。

分詞構文の よくある質問(FAQ)

分詞構文が「時」「理由」「条件」のどれを表すか、どう見分けますか?

分詞構文自体には意味を決める目印がないため、前後の文脈で判断します。主節が過去の出来事なら「時」、主節に will や can が使われていれば「条件」、主節の内容の原因や理由になっていれば「理由」と考えるのが目安です。迷ったら when / because / if を補ってみて、自然に読める意味を選びましょう。

分詞構文の主語は必ず主節と同じですか?

主語が主節と同じときだけ省略できます。主語が異なる場合は分詞の前に主語を残します。これを独立分詞構文と呼びます。例:It being fine, we went out.(天気が良かったので、私たちは出かけました。)

Being や Having been は省略できますか?

受動態の分詞構文では Being や Having been が省略され、過去分詞で文が始まることがよくあります。例:Written in easy English, this book is good for beginners.(やさしい英語で書かれているので、この本は初心者に向いています。)

分詞構文の否定形はどう作りますか?

not や never を分詞のすぐ前に置きます。don't や doesn't は使いません。例:Not knowing what to say, she kept silent.(何を言えばよいか分からなかったので、彼女は黙っていました。)

分詞構文は会話でも使いますか?

分詞構文は主に書き言葉や、ややかたい表現で使われます。日常会話では when や because などの接続詞を使うほうが自然です。ただし付帯状況の分詞構文(She sat on the sofa, watching TV. など)は会話でもよく使われます。

参考資料:文部科学省平成29年度学習指導要領

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