英文法:分詞構文
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分詞構文は、接続詞と主語を省略して分詞(-ing/過去分詞)で文を始める表現です。文脈に応じて「時」「理由」「条件」「付帯状況」などの意味を表します。
1分詞構文の作り方(3ステップ)
▼
「接続詞を消す → 同じ主語を消す → 動詞を -ing にする」だけ!When I saw her, I was happy. → Seeing her, I was happy. と、文の前半をぐっと短くできます。
When I saw her, I was happy.
→
接続詞と主語を消して -ing
→
Seeing her, I was happy.
短くなったぶん、when(時)や because(理由)といった意味の目印が消えてしまうのが分詞構文の特徴です。そのため、どの意味になるかは前後の文脈から読み取ります。主な意味は次の6つです。
〜するとき(when)
時
〜なので(because)
理由
〜すれば(if)
条件
〜しながら(while)
付帯
〜だけれども(though)
譲歩
そして〜(and)
連続
POINT
主語を消せるのは 主節の主語と同じとき だけです。主語がちがうときは分詞の前に主語を残します(→ ⑥で解説する独立分詞構文)。分詞構文は文の前・後ろ・途中のどこにも置けます。
主語を消せるのは 主節の主語と同じとき だけです。主語がちがうときは分詞の前に主語を残します(→ ⑥で解説する独立分詞構文)。分詞構文は文の前・後ろ・途中のどこにも置けます。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| " Walking " in the park, I met Tom.(When I walked in the park, ...) | 公園を歩いていたとき、私はトムに会いました。 |
| " Being " tired, I went to bed early.(Because I was tired, ...) | 疲れていたので、私は早く寝ました。 |
| He sat on the sofa, " watching " TV.(... while he was watching TV.) | 彼はテレビを見ながらソファに座っていました。 |
| " Turning " to the right, you will see the post office.(If you turn to the right, ...) | 右に曲がれば、郵便局が見えます。 |
2「時」の分詞構文(〜するとき・〜したあと)
▼
when / while / after のかわりになる使い方!主節と同じころに起きたことなら「〜するとき」、先に起きたことなら Having + 過去分詞 で「〜したあと」と訳します。
When I entered the room
=
Entering the room
→ Entering the room, I found him sleeping.(部屋に入ったとき、私は彼が眠っているのを見つけました。)
POINT
主節より前に起きたことをはっきり示したいときは Having + 過去分詞(完了形の分詞構文)を使います。
例:After I finished lunch, we started the meeting. → Having finished lunch, we started the meeting.
主節より前に起きたことをはっきり示したいときは Having + 過去分詞(完了形の分詞構文)を使います。
例:After I finished lunch, we started the meeting. → Having finished lunch, we started the meeting.
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| " Entering " the room, I found him sleeping. | 部屋に入ったとき、私は彼が眠っているのを見つけました。 |
| " Walking " along the street, I met an old friend. | 通りを歩いていたとき、私は旧友に会いました。 |
| " Seeing " the police officer, he ran away. | その警察官を見たとき、彼は逃げました。 |
| " Having finished " lunch, we started the meeting. | 昼食を終えたあと、私たちは会議を始めました。 |
| " Arriving " at the station, she called her mother. | 駅に着いたとき、彼女は母親に電話しました。 |
3「理由」の分詞構文(〜なので)
▼
because / since のかわりになる使い方!分詞の部分が「主節の理由・原因」になっていれば、この意味だと判断できます。
Because I was tired
=
Being tired
→ Being tired, I went to bed early.(疲れていたので、私は早く寝ました。)
POINT
理由の分詞構文は、Being / Having no ... / Not knowing ... の形でよく登場します。「〜なので」と訳して主節の内容につながれば理由の意味です。
理由の分詞構文は、Being / Having no ... / Not knowing ... の形でよく登場します。「〜なので」と訳して主節の内容につながれば理由の意味です。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| " Being " tired, I went to bed early. | 疲れていたので、私は早く寝ました。 |
| " Not knowing " what to say, she kept silent. | 何を言えばよいか分からなかったので、彼女は黙っていました。 |
| " Having " no money, I couldn't buy the book. | お金がなかったので、私はその本を買えませんでした。 |
| " Living " near the sea, he is a good swimmer. | 海の近くに住んでいるので、彼は泳ぎが得意です。 |
| " Written " in easy English, this book is good for beginners.(Being written ... の Being が省略された形) | やさしい英語で書かれているので、この本は初心者に向いています。 |
4「条件」の分詞構文(〜すれば)
▼
if のかわりになる使い方!見分けのコツは主節。will / can など「これから起きること」が書かれていれば、条件の意味の可能性が高いです。
If you turn to the right
=
Turning to the right
→ Turning to the right, you will see the post office.(右に曲がれば、郵便局が見えます。)
POINT
分詞構文だけを見ても「時」なのか「条件」なのかは決まりません。主節に will / can があるか、主語が you(一般の人)かを手がかりに判断しましょう。
分詞構文だけを見ても「時」なのか「条件」なのかは決まりません。主節に will / can があるか、主語が you(一般の人)かを手がかりに判断しましょう。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| " Turning " to the right, you will see the post office. | 右に曲がれば、郵便局が見えます。 |
| " Reading " this book, you will understand the rule. | この本を読めば、あなたはそのルールが分かるでしょう。 |
| " Taking " a taxi, you will be in time for the train. | タクシーに乗れば、あなたは電車に間に合うでしょう。 |
| " Working " hard, you can pass the exam. | 一生懸命に勉強すれば、あなたは試験に合格できます。 |
5「付帯状況」の分詞構文(〜しながら/そして〜)
▼
2つの動作が「同時」か「続けて」起きることを表す!文の後ろに置いて「〜しながら」、または「そして〜した」と訳すのがこの使い方です。会話でもよく使われます。
He sat on the sofa(主節の動作)
+
watching TV(同時にしていること)
→ He sat on the sofa, watching TV.(彼はテレビを見ながらソファに座っていました。)
POINT
with + 名詞 + 分詞 の形も付帯状況を表します。
例:She was listening to music with her eyes closed.(彼女は目を閉じて音楽を聴いていました。)
with + 名詞 + 分詞 の形も付帯状況を表します。
例:She was listening to music with her eyes closed.(彼女は目を閉じて音楽を聴いていました。)
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| He sat on the sofa, " watching " TV. | 彼はテレビを見ながらソファに座っていました。 |
| He walked away, " singing " a song. | 彼は歌を歌いながら歩き去りました。 |
| " Smiling " at me, she came into the room. | 私にほほえみかけながら、彼女は部屋に入ってきました。 |
| The train left Tokyo at ten, " arriving " in Osaka at one. | その電車は10時に東京を出発し、そして1時に大阪に到着しました。 |
| She was listening to music " with her eyes closed ". | 彼女は目を閉じて音楽を聴いていました。 |
6分詞構文の注意点(否定形・完了形・受動態・独立分詞構文)
▼
否定は not を分詞の前に置くだけ!don't は使いません。「主節より前のこと」は Having + 過去分詞、「されている」は過去分詞で始めます。
Knowing his address, ...
→
分詞の前に not
→
Not knowing his address, ...
POINT
分詞構文の主語が主節とちがうときは、分詞の前に主語を残します(独立分詞構文)。
例:It being fine, we went out.(天気が良かったので、私たちは出かけました。)
分詞構文の主語が主節とちがうときは、分詞の前に主語を残します(独立分詞構文)。
例:It being fine, we went out.(天気が良かったので、私たちは出かけました。)
▶ 分詞構文の形(否定・完了・受動)の一覧を見る
| 形 | 作り方 | 例 |
|---|---|---|
| 基本 | 動詞 + ing | Seeing her, ... |
| 否定 | not / never + 分詞 | Not knowing ... |
| 完了(主節より前) | Having + 過去分詞 | Having finished ... |
| 受動(〜されて) | (Being) + 過去分詞 | Written in English, ... |
| 完了受動 | (Having been) + 過去分詞 | Built in 1900, ... |
| 独立分詞構文 | 主語 + 分詞 | It being fine, ... |
▶ 慣用的な分詞構文(そのまま覚える)を見る
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
Generally speaking | 一般的に言えば |
Frankly speaking | 率直に言えば |
Judging from ... | …から判断すると |
Speaking of ... | …と言えば |
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| " Not knowing " his address, I couldn't write to him. | 彼の住所を知らなかったので、私は彼に手紙を書けませんでした。 |
| " Having lived " in Kyoto for ten years, he knows the city well. | 京都に10年間住んでいたので、彼はその街をよく知っています。 |
| " Built " in 1900, this house is very old. | 1900年に建てられたので、この家はとても古いです。 |
| " It being " fine, we went out. | 天気が良かったので、私たちは出かけました。 |
| " Generally speaking ", Japanese students study hard. | 一般的に言えば、日本の生徒は熱心に勉強します。 |
分詞構文の よくある質問(FAQ)
分詞構文が「時」「理由」「条件」のどれを表すか、どう見分けますか?
分詞構文自体には意味を決める目印がないため、前後の文脈で判断します。主節が過去の出来事なら「時」、主節に will や can が使われていれば「条件」、主節の内容の原因や理由になっていれば「理由」と考えるのが目安です。迷ったら when / because / if を補ってみて、自然に読める意味を選びましょう。
分詞構文の主語は必ず主節と同じですか?
主語が主節と同じときだけ省略できます。主語が異なる場合は分詞の前に主語を残します。これを独立分詞構文と呼びます。例:It being fine, we went out.(天気が良かったので、私たちは出かけました。)
Being や Having been は省略できますか?
受動態の分詞構文では Being や Having been が省略され、過去分詞で文が始まることがよくあります。例:Written in easy English, this book is good for beginners.(やさしい英語で書かれているので、この本は初心者に向いています。)
分詞構文の否定形はどう作りますか?
not や never を分詞のすぐ前に置きます。don't や doesn't は使いません。例:Not knowing what to say, she kept silent.(何を言えばよいか分からなかったので、彼女は黙っていました。)
分詞構文は会話でも使いますか?
分詞構文は主に書き言葉や、ややかたい表現で使われます。日常会話では when や because などの接続詞を使うほうが自然です。ただし付帯状況の分詞構文(She sat on the sofa, watching TV. など)は会話でもよく使われます。
参考資料:文部科学省平成29年度学習指導要領