英文法:強調構文

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強調構文(It is ~ that …)は、文の中の1つの語句を「まさに~だ」と強く示す形です。強調したい語句を It is と that ではさみ、残りをthatのあとに置きます。

1強調構文の基本形(It is ~ that …)

💡
強調したい語句を「It is」と「that」ではさむだけ!残った語句はそのままの順序で that のあとに置きます。日本語の「~こそが」「~なのだ」にあたる言い方です。
Tom broke the window.
Tom をはさむ
It was Tom that broke the window.

→「窓を割ったのはトムだ。」

POINT
強調する語句を抜き出したあと、残りの文はそのままの語順で that に続けます。強調した部分が主語なら、that のあとは動詞から始まります。
英語日本語
It is "
Ken
" that plays the guitar.
ギターを弾くのはケンです。
It was "
this book
" that I bought yesterday.
私が昨日買ったのはこの本でした。
It is "
in Kyoto
" that she lives.
彼女が住んでいるのは京都です。
It was "
last Sunday
" that we met him.
私たちが彼に会ったのは先週の日曜日でした。
It is "
my sister
" that made this cake.
このケーキを作ったのは私の姉です。

2強調できる語句・できない語句

はさめるのは「名詞のカタマリ」と「副詞のカタマリ」だけ!動詞や補語(形容詞)は It is ~ that ではさめません。動詞を強調したいときは⑥の do を使います。
主語(Tom は)
目的語(this book を)
副詞句(in Kyoto に)
副詞節(because … だから)
動詞(play など)
補語(happy など)
POINT
It is happy that he is.It is play that he does the guitar. のような文は作れません。強調構文で前に出せるのは、もとの文からそのまま抜き出せる名詞・副詞のカタマリだけです。
英語日本語
It was "
John
" that broke the cup.
(主語を強調)
そのカップを割ったのはジョンでした。
It was "
the cup
" that John broke.
(目的語を強調)
ジョンが割ったのはそのカップでした。
It was "
at the station
" that I saw her.
(副詞句を強調)
私が彼女を見たのは駅でした。
It was "
because it rained
" that we stayed home.
(副詞節を強調)
私たちが家にいたのは雨が降ったからでした。
It is "
not money
" that we need.
私たちが必要としているのはお金ではありません。

3that の代わりの who / which と、It is / It was の使い分け

🔁
人なら who、ものなら which に置きかえOK!be動詞は「強調する語句」ではなく「もとの文の時制」で決めます。主語が複数でも It are にはしません。
It is / It was
強調する語句
that / who / which
残りの文
POINT
もとの文が過去のことなら It was、現在のことなら It is にします。副詞句・副詞節を強調するときは that しか使えませんので、迷ったら that を選べば安全です。
▶ that の置きかえ早見表を見る
強調する語句使えるもの
人(Tom, my sister)
that / who
人以外のもの(this book)
that / which
副詞句(in Kyoto)
that のみ
副詞節(because …)
that のみ
英語日本語
It was "
Mary
" who called you.
あなたに電話したのはメアリーでした。
It is "
this song
" which I like the best.
私が一番好きなのはこの歌です。
It was "
my parents
" that helped me.
(複数でも It
was
私を助けてくれたのは両親でした。
It is "
on Sundays
" that he washes his car.
彼が車を洗うのは日曜日です。
It was "
in 1990
" that they moved to Osaka.
彼らが大阪へ引っ越したのは1990年でした。

4疑問詞を強調する形(Who is it that …?)

疑問詞を先頭に出し、is it that を続ける!「いったい誰が~なのか」と強く問う形です。語順は〈疑問詞 + is / was + it + that …?〉で固定です。
Who broke the window?
疑問詞を前に出す
Who was it that broke the window?
POINT
間接疑問の中に入れるときは itis / was の語順が戻ります。
例:I don't know who it was that broke the window.
英語日本語
"
Who is it that
" wants to go?
行きたいのはいったい誰ですか。
"
What was it that
" she said?
彼女が言ったのはいったい何でしたか。
"
When was it that
" you met him?
あなたが彼に会ったのはいつでしたか。
"
Where is it that
" they practice?
彼らが練習しているのはどこですか。
Tell me "
what it was that
" made you cry.
あなたを泣かせたのが何だったのか教えてください。

5形式主語構文との見分け方

🔍
「It is」と「that」を消してみる!残った語句で元の文が作れれば強調構文。作れなければ形式主語構文(It=that以下)です。
It is と that を消す
元の文が作れる → 強調構文

It was Tom that broke it. → Tom broke it.(成立 = 強調構文)

POINT
that のあとが主語や目的語の欠けた不完全な文なら強調構文、欠けのない完全な文なら形式主語構文です。形式主語構文では It が that 以下の内容そのものを指しています。
英語日本語
It was "
Tom
" that broke the window.
(that のあとに主語がない=強調構文)
窓を割ったのはトムでした。
It is true that "
Tom broke the window
".
(that のあとが完全な文=形式主語構文)
トムが窓を割ったというのは本当です。
It was "
yesterday
" that he came here.
(強調構文)
彼がここへ来たのは昨日でした。
It is strange that "
he came here
".
(形式主語構文)
彼がここへ来たというのは奇妙です。
It is "
this letter
" that I want.
(want の目的語がない=強調構文)
私がほしいのはこの手紙です。

6その他の強調(do / the very / on earth)

💪
動詞は do / does / did で強調する!It is ~ that ではさめない動詞は、直前に do を置いて「本当に~する」の意味を出します。動詞は必ず原形にします。
主語
do / does / did
動詞の原形

→ I do like it.(私は本当にそれが好きです。)

POINT
did を使ったら動詞は原形です(He did came. は誤り、正しくは He did come.)。名詞を強調するなら the very、疑問文を強調するなら on earth / in the world を疑問詞のすぐ後ろに置きます。
▶ 強調に使う表現の一覧を見る
強調するもの使う表現
動詞
do / does / did + 原形
名詞(まさにその~)
the very + 名詞
疑問詞(いったい)
on earth / in the world
否定(少しも~ない)
not ~ at all
比較級(ずっと)
much / far + 比較級
英語日本語
I "
do
" want to see you.
私は本当にあなたに会いたいです。
She "
did
" come to the party.
彼女は確かにパーティーに来ました。
This is "
the very
" book I wanted.
これがまさに私のほしかった本です。
What "
on earth
" are you doing?
あなたはいったい何をしているのですか。
I am "
not
" tired "
at all
".
私は少しも疲れていません。

強調構文の よくある質問(FAQ)

強調構文と形式主語構文(It is ~ that …)はどう見分けますか?

It is と that を取り去ってみるのが一番かんたんです。残った語句を並べかえて元の文が作れれば強調構文、作れなければ形式主語構文です。強調構文の that 以下は主語や目的語が欠けた不完全な文、形式主語構文の that 以下は欠けのない完全な文になります。

動詞そのものを強調構文で強調できますか?

できません。It is ~ that の間に入れられるのは主語・目的語・副詞句・副詞節などで、動詞や補語は入れられません。動詞を強調したいときは do / does / did を動詞の前に置き、動詞は原形にします(例:I do like it.)。

It is の is は was にする必要がありますか?

元の文が過去のことなら It was にします。強調構文の be動詞は、強調する語句ではなく元の文の時制に合わせるのがルールです。ただし主語が複数でも It are とはせず、必ず It is / It was を使います。

that の代わりに who や which を使ってもよいですか?

強調する語句が人なら who、人以外のものなら which を使えます。ただし副詞句・副詞節を強調するときは that しか使えないので、迷ったら that を選べば安全です。

疑問詞を強調するときの語順が分かりません。

疑問詞を文の先頭に出し、そのあとに is it that / was it that を続けます(例:Who was it that broke the window?)。もとの Who broke the window? に It was ~ that をかぶせ、疑問詞だけを前に出した形だと考えると覚えやすいです。

参考資料:文部科学省平成29年度学習指導要領

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