英文法:強調構文
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強調構文(It is ~ that …)は、文の中の1つの語句を「まさに~だ」と強く示す形です。強調したい語句を It is と that ではさみ、残りをthatのあとに置きます。
1強調構文の基本形(It is ~ that …)
▼
強調したい語句を「It is」と「that」ではさむだけ!残った語句はそのままの順序で that のあとに置きます。日本語の「~こそが」「~なのだ」にあたる言い方です。
Tom broke the window.
→
Tom をはさむ
→
It was Tom that broke the window.
→「窓を割ったのはトムだ。」
POINT
強調する語句を抜き出したあと、残りの文はそのままの語順で that に続けます。強調した部分が主語なら、that のあとは動詞から始まります。
強調する語句を抜き出したあと、残りの文はそのままの語順で that に続けます。強調した部分が主語なら、that のあとは動詞から始まります。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| It is " Ken " that plays the guitar. | ギターを弾くのはケンです。 |
| It was " this book " that I bought yesterday. | 私が昨日買ったのはこの本でした。 |
| It is " in Kyoto " that she lives. | 彼女が住んでいるのは京都です。 |
| It was " last Sunday " that we met him. | 私たちが彼に会ったのは先週の日曜日でした。 |
| It is " my sister " that made this cake. | このケーキを作ったのは私の姉です。 |
2強調できる語句・できない語句
▼
はさめるのは「名詞のカタマリ」と「副詞のカタマリ」だけ!動詞や補語(形容詞)は It is ~ that ではさめません。動詞を強調したいときは⑥の do を使います。
主語(Tom は)
〇
目的語(this book を)
〇
副詞句(in Kyoto に)
〇
副詞節(because … だから)
〇
動詞(play など)
✕
補語(happy など)
✕
POINT
It is happy that he is. や It is play that he does the guitar. のような文は作れません。強調構文で前に出せるのは、もとの文からそのまま抜き出せる名詞・副詞のカタマリだけです。
It is happy that he is. や It is play that he does the guitar. のような文は作れません。強調構文で前に出せるのは、もとの文からそのまま抜き出せる名詞・副詞のカタマリだけです。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| It was " John " that broke the cup.(主語を強調) | そのカップを割ったのはジョンでした。 |
| It was " the cup " that John broke.(目的語を強調) | ジョンが割ったのはそのカップでした。 |
| It was " at the station " that I saw her.(副詞句を強調) | 私が彼女を見たのは駅でした。 |
| It was " because it rained " that we stayed home.(副詞節を強調) | 私たちが家にいたのは雨が降ったからでした。 |
| It is " not money " that we need. | 私たちが必要としているのはお金ではありません。 |
3that の代わりの who / which と、It is / It was の使い分け
▼
人なら who、ものなら which に置きかえOK!be動詞は「強調する語句」ではなく「もとの文の時制」で決めます。主語が複数でも It are にはしません。
It is / It was
→
強調する語句
→
that / who / which
→
残りの文
POINT
もとの文が過去のことなら It was、現在のことなら It is にします。副詞句・副詞節を強調するときは that しか使えませんので、迷ったら that を選べば安全です。
もとの文が過去のことなら It was、現在のことなら It is にします。副詞句・副詞節を強調するときは that しか使えませんので、迷ったら that を選べば安全です。
▶ that の置きかえ早見表を見る
| 強調する語句 | 使えるもの |
|---|---|
| 人(Tom, my sister) | that / who |
| 人以外のもの(this book) | that / which |
| 副詞句(in Kyoto) | that のみ |
| 副詞節(because …) | that のみ |
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| It was " Mary " who called you. | あなたに電話したのはメアリーでした。 |
| It is " this song " which I like the best. | 私が一番好きなのはこの歌です。 |
| It was " my parents " that helped me.(複数でも It was ) | 私を助けてくれたのは両親でした。 |
| It is " on Sundays " that he washes his car. | 彼が車を洗うのは日曜日です。 |
| It was " in 1990 " that they moved to Osaka. | 彼らが大阪へ引っ越したのは1990年でした。 |
4疑問詞を強調する形(Who is it that …?)
▼
疑問詞を先頭に出し、is it that を続ける!「いったい誰が~なのか」と強く問う形です。語順は〈疑問詞 + is / was + it + that …?〉で固定です。
Who broke the window?
⇄
疑問詞を前に出す
⇄
Who was it that broke the window?
POINT
間接疑問の中に入れるときは it と is / was の語順が戻ります。
例:I don't know who it was that broke the window.
間接疑問の中に入れるときは it と is / was の語順が戻ります。
例:I don't know who it was that broke the window.
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| " Who is it that " wants to go? | 行きたいのはいったい誰ですか。 |
| " What was it that " she said? | 彼女が言ったのはいったい何でしたか。 |
| " When was it that " you met him? | あなたが彼に会ったのはいつでしたか。 |
| " Where is it that " they practice? | 彼らが練習しているのはどこですか。 |
| Tell me " what it was that " made you cry. | あなたを泣かせたのが何だったのか教えてください。 |
5形式主語構文との見分け方
▼
「It is」と「that」を消してみる!残った語句で元の文が作れれば強調構文。作れなければ形式主語構文(It=that以下)です。
It is と that を消す
=
元の文が作れる → 強調構文
It was Tom that broke it. → Tom broke it.(成立 = 強調構文)
POINT
that のあとが主語や目的語の欠けた不完全な文なら強調構文、欠けのない完全な文なら形式主語構文です。形式主語構文では It が that 以下の内容そのものを指しています。
that のあとが主語や目的語の欠けた不完全な文なら強調構文、欠けのない完全な文なら形式主語構文です。形式主語構文では It が that 以下の内容そのものを指しています。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| It was " Tom " that broke the window.(that のあとに主語がない=強調構文) | 窓を割ったのはトムでした。 |
| It is true that " Tom broke the window ".(that のあとが完全な文=形式主語構文) | トムが窓を割ったというのは本当です。 |
| It was " yesterday " that he came here.(強調構文) | 彼がここへ来たのは昨日でした。 |
| It is strange that " he came here ".(形式主語構文) | 彼がここへ来たというのは奇妙です。 |
| It is " this letter " that I want.(want の目的語がない=強調構文) | 私がほしいのはこの手紙です。 |
6その他の強調(do / the very / on earth)
▼
動詞は do / does / did で強調する!It is ~ that ではさめない動詞は、直前に do を置いて「本当に~する」の意味を出します。動詞は必ず原形にします。
主語
→
do / does / did
→
動詞の原形
→ I do like it.(私は本当にそれが好きです。)
POINT
did を使ったら動詞は原形です(He did came. は誤り、正しくは He did come.)。名詞を強調するなら the very、疑問文を強調するなら on earth / in the world を疑問詞のすぐ後ろに置きます。
did を使ったら動詞は原形です(He did came. は誤り、正しくは He did come.)。名詞を強調するなら the very、疑問文を強調するなら on earth / in the world を疑問詞のすぐ後ろに置きます。
▶ 強調に使う表現の一覧を見る
| 強調するもの | 使う表現 |
|---|---|
| 動詞 | do / does / did + 原形 |
| 名詞(まさにその~) | the very + 名詞 |
| 疑問詞(いったい) | on earth / in the world |
| 否定(少しも~ない) | not ~ at all |
| 比較級(ずっと) | much / far + 比較級 |
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| I " do " want to see you. | 私は本当にあなたに会いたいです。 |
| She " did " come to the party. | 彼女は確かにパーティーに来ました。 |
| This is " the very " book I wanted. | これがまさに私のほしかった本です。 |
| What " on earth " are you doing? | あなたはいったい何をしているのですか。 |
| I am " not " tired "at all ". | 私は少しも疲れていません。 |
強調構文の よくある質問(FAQ)
強調構文と形式主語構文(It is ~ that …)はどう見分けますか?
It is と that を取り去ってみるのが一番かんたんです。残った語句を並べかえて元の文が作れれば強調構文、作れなければ形式主語構文です。強調構文の that 以下は主語や目的語が欠けた不完全な文、形式主語構文の that 以下は欠けのない完全な文になります。
動詞そのものを強調構文で強調できますか?
できません。It is ~ that の間に入れられるのは主語・目的語・副詞句・副詞節などで、動詞や補語は入れられません。動詞を強調したいときは do / does / did を動詞の前に置き、動詞は原形にします(例:I do like it.)。
It is の is は was にする必要がありますか?
元の文が過去のことなら It was にします。強調構文の be動詞は、強調する語句ではなく元の文の時制に合わせるのがルールです。ただし主語が複数でも It are とはせず、必ず It is / It was を使います。
that の代わりに who や which を使ってもよいですか?
強調する語句が人なら who、人以外のものなら which を使えます。ただし副詞句・副詞節を強調するときは that しか使えないので、迷ったら that を選べば安全です。
疑問詞を強調するときの語順が分かりません。
疑問詞を文の先頭に出し、そのあとに is it that / was it that を続けます(例:Who was it that broke the window?)。もとの Who broke the window? に It was ~ that をかぶせ、疑問詞だけを前に出した形だと考えると覚えやすいです。
参考資料:文部科学省平成29年度学習指導要領